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小幅続落 決算で急落のファストリが262円押し下げ
東京株式(大引け)=小幅続落 決算で急落のファストリが262円押し下げ
【大引け概況】

11日の日経平均株価は小幅に続落し、終値は前日比76円68銭安の3万9569円68銭だった。
 
本日のマーケット動画
時間:00:01:32 容量:18.40M  ▼音声 VOICEVOX Nemo

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前日の米株式市場は、NYダウは192ドル高と続伸し、ナスダック指数やS&P500種指数は最高値を更新した。米株高を好感して、東京株式市場も値を上げてスタート。日経平均株価は朝方には3万9950円台まで買われ、300円を超える上昇となった。
半導体関連株などハイテク株が買われた。ただ、買い一巡後は一転して売りに押される展開となり、午前9時20分過ぎにはマイナス圏に転じた。ファーストリテイリングが、前日発表の決算内容が嫌気されて大幅安となったことも相場を押し下げた。
 
その後、3万9500円前後の水準では買いが入り、後場にかけ前日終値を前後する一進一退が続いた。週末で積極的な買いは手控えられるなか、大引けにかけて軟調展開が続いた。日経平均株価はファーストリテイリングが1銘柄で262円あまり押し下げた格好だが、TOPIXは小幅に上昇した。なお、日経平均先物ミニ・オプション7月物の特別清算指数(SQ)値は4万4円61銭だったとみられている。
 
トランプ米大統領がカナダからの輸入品に8月1日から35%の関税をかけると10日に表明するなど、米関税政策への警戒も日本株の重荷となった。日本では20日に投開票の参院選や日米の関税交渉の行方が見通せず、戻り待ちの売りが出やすかった。
市場では「最終的な関税率の着地がみえず、企業は設備投資に慎重になりやすい。2025年4〜6月期の決算発表が本格化するのを前に、日本株の上値は重くなりそうだ」との見方があった。
 
下値も堅かった。10日の米株式市場ではS&P500種株価指数とナスダック総合株価指数がそろって最高値を更新した。11日の東京市場ではレーザーテクやディスコなどに買いが波及した。アドバンテストは株式分割考慮ベースの最高値を連日で更新した。
 
 
東証株価指数(TOPIX)は反発した。終値は10.90ポイント高の2823.24だった。JPXプライム150指数も反発し、2.34ポイント高の1230.45で終えた。
 
東証プライムの売買代金は概算で4兆5653億円、売買高は18億6480万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数が420だったのに対し、値上がりは1152と全体の7割を占めた。横ばいは54だった。
 
業種別株価指数(33業種)は電気・ガス業、非鉄金属などが下落。海運業、パルプ・紙、鉄鋼、証券・商品先物取引業などが上昇。
 
個別では、三菱重工業や川崎重工業、IHIなどの防衛関連株が軟調に推移。また、ファーストリテイリング、フジクラ、サンリオ、ソフトバンクグループ(SBG)、リクルートHD、ソシオネクスト、日立製作所、古河電気工業などが下落した。ほか、3-5月期は市場コンセンサスを下振れたU-NEXT HOLDINGSが大幅安、ベルク、GMOインターネット東京電力ホールディングス、クリークアンドリバー社などが売られた。
 
半面、レーザーテックやディスコ、アドバンテストなど半導体関連株が高く、三菱UFJフィナンシャル・グループや三井住友フィナンシャルグループなどの一部の金融株がしっかり。ダイキン工業、トヨタ自動車、SBIホールディングスが買われ、フジ・メディア・ホールディングスが値を飛ばした。ほか、前期業績の大幅上振れ着地を好感された三光合成がストップ高、セレス、オーエスジー、スギホールディングスなどが値上がり率上位となった。






 
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