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小幅反発47ドル高、ナスダックも高い
【市況】小幅反発47ドル高、ナスダックも高い

19日のNYダウ工業株30種平均は5営業日ぶりに反発し、終値は前日比47ドル03セント(0.10%)高の4万6138ドル77セントだった。
主力株の一角を買い直す動きが相場を支えた。半面、米利下げ観測が後退し、ダウ平均は下げる場面があった。

エヌビディアは取引終了後に2025年8~10月期決算を発表。人工知能(AI)の収益力を巡る懸念がくすぶる中、同社の決算からAI関連事業の成長見通しを見極めたいとの思惑も強い中、この日の市場では積極的な売買が控えられた。ただ、最近の大幅続落の反動で、一部のハイテク株などが買い戻された。
 米連邦準備制度理事会(FRB)はこの日の午後、10月28~29日に開催した連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨を公表した。利下げを巡り、参加者の間の意見の相違が浮き彫りとなっている。

ダウ平均は前日に約1カ月ぶりの安値を付けた。前日までの4営業日で2100ドルあまり下落し、12日に最高値を付けた後の4日間の下げ幅は4月下旬以来の大きさだった。急速に株安が進んだ後で、足元で売りが目立っていた銘柄などを中心に買いが入った。一時は200ドルあまり上昇した。

ダウ平均は下げる場面も多かった。同日の米短期金利先物市場で12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ予想確率が前日の5割前後から3割強に低下した。

米労働省が19日に米雇用統計の公表予定を見直し、11月分を当初の12月5日から同16日に変えた。12月9〜10日のFOMC後となり、米連邦準備理事会(FRB)の利下げの先送りにつながる可能性が意識された。

FRBが午後に公表した10月のFOMC議事要旨では12月の政策判断について「多くの参加者が据え置きが適切になるかもしれない」との見方を示していたことが明らかになった。「FRBは来年にかけても利下げに慎重になりそうだ」との声もあった。

ダウ平均の構成銘柄ではシャーウィン・ウィリアムズやジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)、シスコシステムズが上昇した。JPモルガン・チェースなど金融も高かった。一方、セールスフォースやボーイング、ウォルト・ディズニー、ユナイテッドヘルス・グループなどが下げた。

ナスダック総合株価指数は3営業日ぶりに反発した。終値は前日比131.383ポイント(0.58%)高の2万2564.229だった。アルファベットが上昇した。18日に傘下のグーグルが最新のAI基盤モデル「Gemini(ジェミニ)3」を発表したことなどが材料視された。半導体のブロードコムも上げた。




 

【シカゴ日本株先物概況】

19日のシカゴ日経平均先物は上昇した。12月物は前日比430円高の4万9280円で終えた。この日は日経平均株価が約1カ月ぶり安値で終えたものの、米株式相場は堅調でシカゴ市場の日経平均先物には買いが優勢となった。

シカゴ日経225先物 (円建て)
49280 ( +640 )

シカゴ日経225先物 (ドル建て)
49325 ( +685 )

( )は大阪取引所終値比








【欧州株式市場】

■イギリス・ロンドン株価指数

19日の英FTSE100種総合株価指数は5日続落し、前日比44.89ポイント(0.46%)安の9507.41で終えた。米半導体大手エヌビディアが19日に四半期決算を発表するのを前に、投資家の慎重姿勢が根強い。ただしFTSE100種指数は前日比で小幅高に転じる場面があるなど、株売りの勢いには一服感もみられる。

FTSEの構成銘柄では、航空・防衛大手BAEシステムズが4.46%安、同業バブコック・インターナショナル・グループが3.37%安。保険会社セント・ジェームズ・プレイスも2.93%安と下げた。一方、産金大手フレスニロは5.79%高、小売り大手JDスポーツ・ファッションは4.42%高、産業・エネルギー会社のメトレン・エナジー・アンド・メタルズは4.21%高と買われた。




■ドイツ・フランクフルト株価指数

19日のフランクフルト株式市場でドイツ株価指数(DAX)は小幅に5日続落し、前日比17.61ポイント(0.07%)安の2万3162.92で終えた。米半導体大手エヌビディアが19日に四半期決算を公表するのを前に様子見の雰囲気が広がった。相場の方向性に影響を及ぼしうる材料として、欧州市場でもエヌビディア決算に関心が集まっている。

個別では防衛大手ラインメタルが6.99%安と急落。電力大手RWEが2.01%安、ヘルスケア大手フレゼニウスが1.79%安で続いた。半面、商用車大手ダイムラー・トラックは3.06%高、化学大手BASFは2.86%高、セメント大手ハイデルベルク・マテリアルズは2.60%高となった。





■フランス・パリ株価指数

欧州株式市場で、フランスの株価指数CAC40も小幅に5日続落し、前日比0.17%安で終えた。

 
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