模様眺めムードか
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模様眺めムードか |
ただし、6月15日〜17日の主要7カ国首脳会議(G7サミット)にあわせた日米首脳会談において日米関税交渉に一定の合意がみられるようだと、押し目狙いのスタンスに向かわせそうである。また、来週は日米の金融政策決定会合が予定されている。結果を見極めたいとの模様眺めムードが強まる場面もありそうだ。
■本日のポイント
1.日経平均は338円安と続落、一時3万7500円台に下落
2.イスラエル軍がイランの核施設を攻撃しリスク回避の売り膨らむ
3.円高も警戒され半導体関連などハイテク株中心に売り優勢の展開
4.米政権の自動車関税引き上げ示唆でトヨタやSUBARUなど安い
5.原油価格の上昇を受けINPEXや石油資源など石油関連株が高い
今週は前半堅調、後半軟調で、週間では小幅に上昇した。
良好な米5月雇用統計が米国株の買い材料となったことを受けて、週明け9日の日経平均は大幅上昇。節目の3万8000円を上回った。
10日と11日も上昇し、11日には一時3万8500円台を回復した。
一方、12日は円高進行を嫌気して下落。
13日はイスラエル軍によるイラン攻撃が伝わったことで600円超下げる場面があり、終値でも300円を超える下落となった。
日経平均は週間では約92円の上昇。週初に高く始まって後半に失速したため、週足では3週ぶりに陰線を形成した。
来週は堅調展開か。
日銀金融政策決定会合(6/16〜17)とFOMC(6/17〜18)が注目イベントとなるが、今回はどちらも政策変更はないとみられている。
植田総裁やパウエル議長の発言が為替市場や債券市場を刺激する可能性はあり、米国が利下げ見送りの場合にはトランプ大統領がFRBへの不満を表明すると思われるが、波乱は少ないだろう。
中東の地政学リスクの高まりは懸念材料ではある。
ただ、このような局面では中央銀行から市場の不安を取り除くようなメッセージが出てくる展開も期待できる。FOMCの結果を確認するまでは様子見姿勢が強まりやすい上に、米国は木曜19日が休場で、やや手がけづらさはある。それでも、現時点での日米中央銀行のスタンスを確認することで買いは入りやすくなるとみており、週を通してはしっかりとした動きを予想する。
■上値・下値テクニカル・ポイント(13日現在)
39604.24 ボリンジャー:+2σ(13週)
39373.64 ボリンジャー:+1σ(26週)
38853.48 ボリンジャー:+3σ(25日)
38489.04 ボリンジャー:+2σ(25日)
38432.98 新値三本足陽転値
38124.60 ボリンジャー:+1σ(25日)
38086.30 ボリンジャー:+1σ(13週)
38078.37 6日移動平均線
37988.23 均衡表転換線(日足)
37915.73 200日移動平均線
37846.66 均衡表雲上限(週足)
37834.25 ★日経平均株価13日終値
37760.16 25日移動平均線
37692.74 均衡表基準線(日足)
37662.38 26週移動平均線
37395.73 ボリンジャー:-1σ(25日)
37031.29 ボリンジャー:-2σ(25日)
36791.45 均衡表雲下限(週足)
36666.85 ボリンジャー:-3σ(25日)
36636.38 75日移動平均線