値下がり優勢、利益確定売り
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【市況】東証グロース(大引け)=値下がり優勢、利益確定売り
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東証グロース市場は高値圏で推移している指数の水準を一段と切り上げるには材料不足だった。前日まで上昇していた銘柄には利益確定売りが出た。
中東情勢の先行きへの不透明感が強まるなかで積極的に新興株を買う動きが乏しかった。市場では「大型の半導体関連株に個人投資家の関心が移り、グロース市場から資金が流れたようだ」との声が聞かれた。
市場関係者は「中東情勢への警戒感も投資家心理の重しとなった」と指摘する。さらに「昨年3月ごろの高値水準にまで指数が回復しており、上値を追うには業績面での成長が確認できるなどの追加材料が必要だ」と話していた。
東証グロース市場250指数は続落した。終値は前日比6.87ポイント(0.91%)安の750.71だった。グロース250とグロースCoreはともに続落
グロース市場ではAiロボやタイミーが下落した。一方、サンバイオやSynsは上昇した。
値上がり銘柄数161、値下がり銘柄数409と、値下がりが優勢だった。
20日に東証スタンダード市場に新規上場した伊沢タオルは公開価格(750円)を15円(2.00%)上回る765円で初値をつけた。午前に745円まで売られる場面があったが、午後は買いの勢いが強まり、834円まで一時、上昇した。きょうの終値は824円で初値を上回った。
個別ではヌーラボ、アイデミー、コンヴァノがストップ高。豆蔵デジタルホールディングス、Aiロボティクス、フルッタフルッタ、ククレブ・アドバイザーズ、ベガコーポレーションなど22銘柄は年初来高値を更新。キューブ、Retty、モンスターラボ、W TOKYO、テクノロジーズが買われた。
一方、TENTIALがストップ安。グローバルウェイは一時ストップ安と急落した。ツクルバは年初来安値を更新。デジタリフト、ELEMENTS、エムビーエス、POPER、EduLabが売られた。