値下がり優勢、利益確定目的の売り
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【市況】東証グロース(大引け)=値下がり優勢、利益確定目的の売り
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東証グロース市場は、朝方は高かったが、米政権が「相互関税」を2日に公表するのを控え、次第に利益確定目的の売りが優勢となった。日銀が1日公表した3月の全国企業短期経済観測調査(短観)を受けて利上げの思惑が強まり、国内の長期金利が上昇した。高PER(株価収益率)銘柄が多い新興株市場では相対的な割高感を意識した売りが出やすかった面もある。
信用買いの評価損率が上昇したとはいえ、「まだ身動きが取れないというほどではない」(大手証券)とされ、値動きの軽い特定銘柄に日計り商いが集まった。しかし、グロース250は長い陰線を描いて終わるなど総じて軟調だった。
東証グロース市場250指数は4日続落した。終値は前日比14.45ポイント(2.22%)安の636.96だった。グロースCoreも大幅安。
グロース市場ではカバーやBASE、BTMが下落した。一方、トライアルやサンバイオ、ベースフードは上昇した。
値上がり銘柄数185、値下がり銘柄数381と、値下がりが優勢だった。
個別では、イオレ、キッズウェル・バイオがストップ高。シンカは一時ストップ高と値を飛ばした。グランディーズ、トラストホールディングス、ZenmuTech、クリーマ、インターファクトリーなど14銘柄は年初来高値を更新。グローバルウェイ、インターネットインフィニティー、Globee、サイエンスアーツ、MFSが買われた。
一方、インテグループ、ペルセウスプロテオミクスがストップ安。ミライロ、ZenmuTechは一時ストップ安と急落した。FRONTEO、ジーエヌアイグループ、ROXX、ユナイテッド、オルツなど70銘柄は年初来安値を更新。ダイナミックマッププラットフォーム、ブルーイノベーション、クオリプス、タメニー、ビジュアル・プロセッシング・ジャパンが売られた。