売り買い拮抗、米金利の上昇
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【市況】東証グロース(大引け)=売り買い拮抗、米金利の上昇
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東証グロース市場は、米金利の上昇などを背景にPER(株価収益率)が高いグロース市場に上場する銘柄は下げが目立っていたため、きょうは値ごろ感から買いが優勢だった。
物流業界の人手不足が懸念される「2024年問題」に関し、岸田首相が緊急対策を経済対策に盛り込む考えを表明したと伝えられ、物流ITサービスを手がけるロジサードは大幅高となった。
「日経平均株価の構成銘柄はリバランスの売りが警戒され、新興企業株での個別物色が目立つ」との声が聞かれ、グロース市場の売買代金上位では値上がり銘柄の割合が高かった。
東証マザーズ指数、グロースCoreはともに反発して終わった。東証マザーズ指数の前日比4.35ポイント(0.60%)高い729.64だった。
市場では「当面はバリュー(割安)株優位の相場が続きそうで、新興市場の本格的な底入れは2023年4〜9月期の決算内容を確認してからだろう」との指摘があった。
東証グロース市場ではロジザードやジーエヌアイが上昇した。一方、カバーやRJは下落した。
値上がり銘柄数267、値下がり銘柄数251と、売り買いが拮抗した。
個別では、Photosynth、ロジザード、フレクト、サイバー・バズが年初来高値を更新。サンウェルズ、タメニー、インバウンドプラットフォーム、セルソース、ファーストアカウンティングが買われた。
一方、メドレックスがストップ安。ネットスターズ、インテグラル、フロンティアインターナショナル、オンデック、BuySellTechnologiesなど7銘柄は年初来安値を更新。unerry、リニューアブル・ジャパン、フィードフォースグループ、SKIYAKI、キッズウェル・バイオが売られた。