値下がり優勢も反発狙いの買い
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【市況】東証グロース(大引け)=値下がり優勢も反発狙いの買い
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東証グロース市場は売り買いが交錯する中、小幅に3日続伸した。前場は主力銘柄の一角が売られマイナス圏で推移する時間帯が多かったが、後場に入ると下げ渋りプラスに転換して取引を終えた。
東証グロース市場250指数は3日続伸した。終値は前日比0.59ポイント(0.08%)高の757.36だった。グロース250、グロースCoreは小幅高。
グロース250は、6月初旬に年初来高値を更新して以降も「大きな調整がない」(中堅証券)として高値警戒感がくすぶっていた。このため「動きのいいプライム市場の半導体関連株などに資金が向かった」として、値上がりしていた主力株の一角が大きく売られた。グロース市場では値下がり銘柄が55%と値上がりを上回った。
ただ、「配当金の支払いで投資家の手元資金には余裕があり、下落した銘柄には反発狙いの買いが入った」とみられ、相場を支えた。
市場では「米関税による悪影響が米景気に出始めるとの警戒感が根強く、海外要因に左右されづらい内需銘柄が選好されたようだ」との声が聞かれた。
グロース市場ではサンバイオやバンクオブイが上昇した。一方、QPS研究所やウェルネスは下落した。
値上がり銘柄数238、値下がり銘柄数334と、値下がりが優勢だった。
個別では、キャンバスがストップ高。TDSE、デリバリーコンサルティングは一時ストップ高と値を飛ばした。L is B、マテリアルグループ、イオレ、GA technologies、ベガコーポレーションなど28銘柄は年初来高値を更新。デジタルプラス、地盤ネットホールディングス、ペイクラウドホールディングス、フレアス、アライドアーキテクツが買われた。
一方、ウェルネス・コミュニケーションズ、ビザスク、ispaceが年初来安値を更新。キッズウェル・バイオ、モンスターラボ、アジャイルメディア・ネットワーク、Retty、トヨコーが売られた。