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34ドル安と反落、米ウクライナ会談注視
【市況】34ドル安と反落、米ウクライナ会談注視
18日のNYダウ工業株30種平均は小幅に反落し、前週末比34ドル30セント安の4万4911ドル82セントで終えた。昨年12月に付けた最高値(4万5014ドル)に迫っており、持ち高調整や利益確定目的の売りが出た。半面、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測が引き続き相場を支えた。
 
ダウ平均は前週に770ドル高となり、2週連続で上昇していた。S&P500種株価指数とハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も最高値圏にある。高値警戒感が意識されやすく、18日は主力株の一角に持ち高を減らす動きが出た。
 
トランプ、ゼレンスキー両氏はこの日、ロシアによるウクライナ侵攻終結を目指し、ホワイトハウスで会談。欧州主要国の首脳も協議に加わった。市場で様子見姿勢が広がり、持ち高調整の売りが優勢となった。週末に米ジャクソンホール会議でのパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長による講演を控え、米利下げに関する手掛かりを見極めたいとの雰囲気も強かった。
米長期金利の上昇が株価を下押しした。ウクライナの停戦実現を巡る不透明感から原油価格が上がり、債券市場に影響した。ホワイトハウスでの議論について、市場参加者からは「具体的な成果は見えない」(日系証券)との声が聞かれた。
 
19日にはホーム・デポ、21日にはウォルマートがそれぞれ四半期決算を発表する。大手小売企業の業績を通じて、米国の消費動向を確認したいとの見方もあった。
 
ダウ平均の構成銘柄ではシャーウィン・ウィリアムズやアムジェン、ボーイングが下落した。コカ・コーラやマイクロソフトも安かった。半面、前週に著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる投資会社バークシャー・ハザウェイの株取得が明らかになったユナイテッドヘルス・グループに買いが続いた。ウォルト・ディズニーとシスコシステムズも上昇した。
 
ナスダック総合株価指数は3営業日ぶりに小反発した。前週末比6.797ポイント(0.03%)高の2万1629.774で終えた。テスラやネットフリックスが上昇した。半面、メタプラットフォームズが下落した。
 
 

【シカゴ日本株先物概況】
18日のシカゴ日経平均先物は上昇した。9月物は前週末比360円高の4万3805円で終えた。この日は米株式相場が方向感を欠いたものの、日経平均株価が最高値を更新したため、シカゴ市場の日経平均先物には買いが優勢となった。
 
シカゴ日経225先物 (円建て)
43805 ( +85 )
 
シカゴ日経225先物 (ドル建て)
43830 ( +110 )
 
( )は大阪取引所終値比
 






【欧州株式市場】

■イギリス・ロンドン株価指数
 
18日のFTSE100種総合株価指数は反発した。前週末に比べ18.84ポイント(0.21%)高の9157.74で終えた。18日の日経平均株価が連日で最高値をつけるなど、アジアの主要な株価指数が堅調に推移した。投資家心理の改善につながり、英国株の買いを誘った。高値圏とあって持ち高調整や利益確定の売りが出て、上値を抑えた。
 
FTSEの構成銘柄では、一部金融機関がPER(株価収益率)など株価指標でみて割安だとして投資判断を引き上げた防衛大手バブコック・インターナショナル・グループが5.23%高と急伸し、金融大手スタンダード・チャータードが2.64%高、航空・防衛大手BAEシステムズが1.73%高で続いた。他方、資源大手グレンコアは3.84%安、エネルギー小売り大手セントリカは2.37%安、住宅大手バークリー・グループは2.11%安と下落した。



■ドイツ・フランクフルト株価指数
 
18日のドイツ株価指数(DAX)は続落し、前週末比44.53ポイント(0.18%)安の2万4314.77で終えた。トランプ米大統領とウクライナのゼレンスキー大統領が18日、ホワイトハウスで会談する。ウクライナ情勢の先行きに対する不透明感がくすぶり、持ち高調整の売りが出た。新規の材料は乏しく、売りの勢いも限られた。
 
個別では、製薬大手バイエルが2.31%高、エネルギー大手シーメンス・エナジーが2.09%高、ポリ塩化ビフェニール(PCB)関連の訴訟で和解に至ったと発表したことが材料視された防衛大手ラインメタルが1.67%高と上伸。半面、ドイツ銀行が株価指標面での割高感を理由に投資判断を引き下げたコメルツ銀行は3.24%安、郵便・物流大手ドイツポストは2.13%安、商用車大手ダイムラー・トラックは1.81%安と売られた。




■フランス・パリ株価指数

欧州株式市場で、フランスの主要な株価指数であるCAC40は5営業日ぶりに反落した。終値は前週末比0.49%安の7884.05だった。


 
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