兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。
会員情報作成
ログイン
初めてのお客様は、
『会員情報作成』から登録をお願い致します。
短期的な売り圧力再燃か

短期的な売り圧力再燃か
 
7日の日経平均株価は大幅に反落したが、あすの12月限の先物・オプションの特別清算指数(SQ)算出日を前に、短期筋による思惑的な売りが出たことも要因の一つだろう。
業種別では電気・ガス、保険、空運などが上昇した一方、海運、鉱業、電気機器などが下落した。売買代金上位の主力株は売り優勢。ファストリに加え、東京エレクやアドバンテスト、信越化学などの下落が指数を押し下げた。一方、逆行高の東京電力HDが売買代金2位と活況だったほか、さくらインターネットが上値を伸ばした。
 
明日は、米大型ハイテク株の動向や長期金利、ドル円の動きに左右される展開が続く公算が大きい。場中のアジア市場にも気に掛ける必要があり、神経質な展開が予想される。 また、あすはメジャーSQ算出日となり、通過後の方向が注目される。
上方向なら12/6のような切り返しが期待できる反面、下方向なら12/6安値を下回るダメ押しの陰線なども想定される。ただ、空売り比率(12/7)は46.3%に上昇し、12/5の大幅安だった水準を上回っているほか、プライム市場の騰落レシオ(25日)は109.3%と過熱感は解消されている。そのため、日経平均の足元の調整が10/12につけた戻り高値(32494円)までの単なる揺り戻しであれば、あすは下方向でも下値は限られそうだ。
 
来週以降、東京株式市場は掉尾の一振に対する期待が高まってくるとの見方も残る。一方、来週に予定されている米連邦公開市場委員会(FOMC)でパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が利下げについて、どのような見解を示すのか注目されるなか、個別材料株での幕間つなぎ的な動きが主流となりそうだ。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(7日現在)
 
34676.33  ボリンジャー:+3σ(25日)
34274.16  ボリンジャー:+2σ(13週)
34116.88  ボリンジャー:+2σ(25日)
34002.23  ボリンジャー:+2σ(26週)
33557.44  ボリンジャー:+1σ(25日)
33343.75  ボリンジャー:+1σ(13週)
33269.05  均衡表転換線(日足)
33230.96  ボリンジャー:+1σ(26週)
33204.95  6日移動平均線
32997.99  25日移動平均線
 
32858.31  ★日経平均株価7日終値
 
32708.48   新値三本足陰転値
32459.70  26週移動平均線
32438.54  ボリンジャー:-1σ(25日)
32413.34  13週移動平均線
32362.10  75日移動平均線
32203.06  均衡表基準線(日足)
32195.88  均衡表転換線(週足)
32170.57  均衡表基準線(週足)
32060.99  均衡表雲上限(日足)
31879.10  ボリンジャー:-2σ(25日)
31688.43  ボリンジャー:-1σ(26週)
31482.92  ボリンジャー:-1σ(13週)
31354.40  均衡表雲下限(日足)
31319.65  ボリンジャー:-3σ(25日)
 
ローソク足は陰線を描き、高値と安値も昨日の水準から切り下がった。終値は節目の33000円や25日移動平均線を再び下回ったほか、株価上方では5日線が下向きに転じ、短期的な売り圧力再燃を窺わせた。25日線は上向きをキープしているが、一目均衡表の転換線が下降局面にあるほか、パラボリックも売りサイン点灯を続けて短期的な調整色を強めている。25日線との下方乖離率は本日0.42%と小さいが、終値の25日線上方への復帰が難航するようだと、株価の下振れ圧力が一旦高まるリスクにも留意が必要となろう。
 
a