320高と続伸、米ハイテク株高や円安が追い風に
東京株式(前引け)=320高と続伸、米ハイテク株高や円安が追い風に

7日午前の日経平均株価は続伸し、午前終値は前日比320円22銭高の4万8264円98銭だった。6日に更新した過去最高値(4万7944円)を上回った。
前日のリスクオンの流れが継続し、日経平均は4万8000円台に乗せた状態で着地した。
高市トレードの余韻が残るなか、前日の米国株市場で半導体関連などハイテク株が強い動きを示したことから、これに追随する動きとなった。外国為替市場で1ドル=150円台半ばまでドル高・円安が進んだことも追い風材料となっている。ただ一方で短期急騰の反動を警戒する動きもみられ、買い一巡後に日経平均が伸び悩む場面もあった。値上がり銘柄数は全体の50%強にとどまっている。
アドバンテストやソフトバンクグループ(SBG)といった値がさの一角に加え、フジクラはじめ人工知能(AI)関連の上昇が相場を押し上げた。前日の米株式市場ではハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数が最高値を更新した。オープンAIと資本・業務提携し、AI向け半導体を供給すると発表したアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)が2割強上昇するなど、AI・半導体関連への物色が続いた。米追加利下げ観測を背景にした米国株の上昇基調は維持されているとの見方から海外勢などの買いが日本株にも続いた。
自民党新総裁に高市早苗氏が就いたのを受けて市場では「日銀は10月の会合で利上げを見送る」との思惑が広がっている。さらに高市氏のもとでの政策運営が財政拡張的になるとの見方も外国為替市場での円売り・ドル買いを促し、円相場は節目の1ドル=150円を割り込んで推移している。トヨタはじめ輸出関連にとって支えになった一方で、イオンなど内需関連銘柄が売りに押される場面もあった。
チャート分析上では6日時点で長期的な株価トレンドを示す200日移動平均からの上方乖離(かいり)率は22%に達し、相場の過熱感も意識されやすくなっている。持ち高整理や利益確定目的の売りで日経平均は上げ幅を100円未満まで縮める場面もあった。
後場の日経平均株価は、さらなる伸びを探る展開が想定されよう。政治・政策の動向や為替の変動が行方を左右しそうであり、円安傾向が続くかどうかが注目される。加えて、先物主導の動きと個別需給のかみ合わせに左右されやすい展開となろう。大引けに向けては利益確定の売りやポジション調整も出やすく、伸び悩む場面も意識されよう。ただし、日中を通じては買い意欲も下支え要因となる可能性があるだろう。

東証株価指数(TOPIX)は続伸した。前引けは前日比9.07ポイント(0.28%)高の3235.13と、6日に更新した最高値を上回った。JPXプライム150指数は続伸で前場を終えた。
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で3兆3756億円、売買高は12億7612万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は821、値下がりは714、横ばいは81だった。
業種別株価指数(33業種)は非鉄金属、鉱業、鉄鋼などが上昇。下落はサービス業、保険業、小売業など。
個別ではきょうも断トツの売買代金をこなしているアドバンテストが上昇、売買代金で2位に入ったフジクラの人気も目立っている。東京エレクトロン、第一三共、住友不動産、住友電工が上昇した。ソフトバンクグループが活況高となり、JX金属も買い人気を集めている。トヨタ自動車もしっかり。Link-Uグループはストップ高で値上がり率トップとなり、サムコも急騰した。
半面、レーザーテックが軟調、キオクシアホールディングスも値を下げた。日立製作所、サンリオ、ファナック、バンナムHD、リクルートなどが下落、三菱UFJフィナンシャル・グループも冴えない。GMOフィナンシャルゲート、アステリアなどが急落した。

7日午前の日経平均株価は続伸し、午前終値は前日比320円22銭高の4万8264円98銭だった。6日に更新した過去最高値(4万7944円)を上回った。
前日のリスクオンの流れが継続し、日経平均は4万8000円台に乗せた状態で着地した。
高市トレードの余韻が残るなか、前日の米国株市場で半導体関連などハイテク株が強い動きを示したことから、これに追随する動きとなった。外国為替市場で1ドル=150円台半ばまでドル高・円安が進んだことも追い風材料となっている。ただ一方で短期急騰の反動を警戒する動きもみられ、買い一巡後に日経平均が伸び悩む場面もあった。値上がり銘柄数は全体の50%強にとどまっている。
アドバンテストやソフトバンクグループ(SBG)といった値がさの一角に加え、フジクラはじめ人工知能(AI)関連の上昇が相場を押し上げた。前日の米株式市場ではハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数が最高値を更新した。オープンAIと資本・業務提携し、AI向け半導体を供給すると発表したアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)が2割強上昇するなど、AI・半導体関連への物色が続いた。米追加利下げ観測を背景にした米国株の上昇基調は維持されているとの見方から海外勢などの買いが日本株にも続いた。
自民党新総裁に高市早苗氏が就いたのを受けて市場では「日銀は10月の会合で利上げを見送る」との思惑が広がっている。さらに高市氏のもとでの政策運営が財政拡張的になるとの見方も外国為替市場での円売り・ドル買いを促し、円相場は節目の1ドル=150円を割り込んで推移している。トヨタはじめ輸出関連にとって支えになった一方で、イオンなど内需関連銘柄が売りに押される場面もあった。
チャート分析上では6日時点で長期的な株価トレンドを示す200日移動平均からの上方乖離(かいり)率は22%に達し、相場の過熱感も意識されやすくなっている。持ち高整理や利益確定目的の売りで日経平均は上げ幅を100円未満まで縮める場面もあった。
後場の日経平均株価は、さらなる伸びを探る展開が想定されよう。政治・政策の動向や為替の変動が行方を左右しそうであり、円安傾向が続くかどうかが注目される。加えて、先物主導の動きと個別需給のかみ合わせに左右されやすい展開となろう。大引けに向けては利益確定の売りやポジション調整も出やすく、伸び悩む場面も意識されよう。ただし、日中を通じては買い意欲も下支え要因となる可能性があるだろう。

前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で3兆3756億円、売買高は12億7612万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は821、値下がりは714、横ばいは81だった。
業種別株価指数(33業種)は非鉄金属、鉱業、鉄鋼などが上昇。下落はサービス業、保険業、小売業など。
個別ではきょうも断トツの売買代金をこなしているアドバンテストが上昇、売買代金で2位に入ったフジクラの人気も目立っている。東京エレクトロン、第一三共、住友不動産、住友電工が上昇した。ソフトバンクグループが活況高となり、JX金属も買い人気を集めている。トヨタ自動車もしっかり。Link-Uグループはストップ高で値上がり率トップとなり、サムコも急騰した。
半面、レーザーテックが軟調、キオクシアホールディングスも値を下げた。日立製作所、サンリオ、ファナック、バンナムHD、リクルートなどが下落、三菱UFJフィナンシャル・グループも冴えない。GMOフィナンシャルゲート、アステリアなどが急落した。