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258円高と反発 自動車や半導体に買い
東京株式(前引け)=258円高と反発 自動車や半導体に買い

18日午前の日経平均株価は反発し、午前終値は前日比258円22銭(0.71%)高の3万6461円44銭だった。
 
きょう前場はリスク選好の地合いとなり、終始買い優勢の展開だった。前日の米国株市場は様子見ムードのなか主要株価指数が高安まちまちの展開となったが、外国為替市場で急速な円高に歯止めがかかったことで、これを好感する動きとなった。
 
ただ、取引時間中に再び円高方向に振れたのを横目に買いの勢いは弱まった。日経平均は朝方に470円あまりの上昇で3万6000円台後半に買われた後は伸び悩む展開を強いられている。
 
円相場の下落や前日の米ハイテク株高を支えに自動車や半導体関連の一角に買いが入り、日経平均を押し上げた。米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表を日本時間19日未明に控えており、次第に上値が重くなった。
 
17日発表の8月の米小売売上高が前月比0.1%増と、市場予想(0.2%減)に反してプラスとなった。7月分も上方修正され、米経済の底堅さが意識された。同日のNY外国為替市場では米長期金利の上昇に伴い円売り・ドル買いが優勢となり、円は1ドル=142円台に下落した。
トヨタをはじめとする自動車株や、前日の米ハイテク株高も支えにアドテスト、ディスコなどが買われた。
 
ただ、米連邦準備理事会(FRB)がFOMCで決めるとみられる利下げの幅が0.25%か0.5%かで円相場が大きく動く可能性が高い。様子見ムードから円相場が141円台半ばまで下げ渋ると、日経平均も上げ幅を縮小した。業種別では陸運や医薬品の下げが目立った。
 
為替は1ドル141円40銭台と朝方比では80銭ほど円高ドル安に振れていることから、日本株の戻りは鈍くなっている。後場の東京市場は引き続き為替次第のため、上げ幅を消す可能性も意識しておきたい。前場のプライム市場の売買代金は1.6兆円に留まっており、FOMC発表を前に様子見ムードが強い。後場も商い閑散の相場付きとなりそうだ。



 
 
東証株価指数(TOPIX)は反発した。前引けは前日比9.49ポイント(0.37%)高の2565.25だった。JPXプライム150指数は反発で前場を終えた。
 
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で1兆6353億円、売買高は7億4177万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1187と全体の約7割だった。値下がりは391、横ばいは64だった。
 
業種別株価指数(33業種)は輸送用機器、石油・石炭製品、鉄鋼などが上昇。下落は陸運業、空運業、医薬品など。
 
 
個別では、NY金価格が3営業日連続で高値を更新していることで、住友鉱、三菱マテリアルなど資源関連株が買われたほか、円高一服を材料にマツダ、トヨタ自、日野自動車、ホンダ、スズキなど自動車関連が上昇。ディスコが買い優勢だったほか、アドバンテストも上値指向。ソフトバンクグループ(SBG)も堅調。ファーストリテイリングが値を上げ、三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクもしっかり、りそなHDなど昨日売られた金融株の一角が反発した。三井海洋開発が急騰、円谷フィールズホールディングスも大幅高。このほか、クレディセゾン、T&Dホールディングスも買われた。
 
半面、三菱重工業が利益確定売りに押され、朝方、年初来高値を更新したIHIも下落した。さくらインターネットも大きく下値を試す展開、アクシージアの下げも目立つ。
このほか、西武ホールディングスが大幅安、京王電鉄、小田急電鉄、東武鉄道、京成電鉄、JR西日本など鉄道株が総じて下落。また、三越伊勢丹、中外製薬、花王などが売られた。

 
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