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反落 一時1200円安 半導体関連に売り
東京株式(前引け)=反落 一時1200円安 半導体関連に売り

 
21日午前の日経平均株価は反落し、前引けは前日比1170円14銭安の4万8653円80銭だった。
前日の米株式市場は、NYダウが386ドル安と下落した。エヌビディアが朝高後、下落に転じるなかナスダック指数も大幅安となった。これを受け、東京株式市場も売り先行でスタート。AI・半導体関連などハイテク株を中心に売りが膨らみ、朝方に下げ幅は一時1200円を超えた。指数寄与度の高いソフトバンクグループ、アドバンテスト、東京エレクトロンの3銘柄が大幅安となり、日経平均株価を押し下げた。
ただ、東証プライム市場に上場する7割強の銘柄は値を上げており、TOPIXは一時プラス圏に浮上する場面があるなど、日経平均株価は値がさハイテク株を中心に下落する展開となっている。
 
プライム市場では8割近くの銘柄が上昇するなど、不動産や小売りなど出遅れ感が強かった内需株などに物色が向かった。市場関係者は「これまでAIや半導体関連に偏っていた資金が分散されてきている印象」と指摘。中長期的には「半導体関連株の短期的な過熱感による利益確定売りが一巡すれば、日経平均は再び上値を試す展開となりそうだ」との見方を示した。
 
後場の日経平均株価は、軟調推移を継続しそうだ。日経平均は昨日1300円近く上昇し、一昨日までの4日続落による下げ幅の3分の2戻しをクリアしたことから、短期調整は完了したとの見方もあったが、半導体やAI(人工知能)関連株は手掛けにくいか。一方、前場時点のTOPIX(東証株価指数)は売り先行も一時プラス圏に浮上していた。プライム市場では前場時点で7割以上の銘柄が上昇しており、後場も資金流入が割安感のある大型株や内需関連株に継続するか注目しておきたい。



 
 
東証株価指数(TOPIX)は反落した。上昇する場面もあったが、前引けは9.93ポイント(0.30%)安の3289.64だった。JPXプライム150指数は反落し、8.38ポイント(0.58%)安の1427.84で前場を終えた。
 
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で3兆250億円、売買高は11億5380万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は330。値上がりは1242、横ばいは40だった。
 
業種別株価指数(33業種)は非鉄金属、機械、情報・通信業などが下落。上昇は小売業、不動産業、輸送用機器など。
 
個別銘柄では、レーザーテクなども全面安。ソフトバンクグループ(SBG)やキオクシアホールディングスやディスコが安く、フジクラや古河電気工業が軟調。三菱重工業や三井金属が下落した。
 
半面、サンリオやイオン、ファーストリテイリングが高く、東京海上ホールディングスやリクルートホールディングスが値を上げた。ソニーグループやトヨタ、バンナムHDは上げた。

 
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