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続伸 米利下げ期待で幅広く買い
東京株式(大引け)=続伸 米利下げ期待で幅広く買い
【大引け概況】

26日の日経平均株価は続伸し、終値は前日比899円55銭高の4万9559円07銭だった。
 
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前日25日の米国株式市場は続伸。雇用関連指標や小売売上高が予想を下回り年内の利下げ期待が高まったが、一部ハイテクが重しとなった。その後、消費者信頼感指数の低下や、次期FRB議長候補として国家経済会議のハセット委員長が「最有力候補」と伝えられると12月の利下げ確率がさらに上昇し金利安が好感された。
米株市場を横目に本日の日経平均は続伸して取引を開始、寄付き直後から大きく上げ幅を広げた。その後は高値圏でもみ合う展開となり、大幅高で取引を終了した。昨日の米株式市場で主要指数が上昇したことが東京市場の株価の支えとなったほか、日経平均は4万8000円台半ばが下値支持帯として意識されており、ここからの短期的な下値余地は大きくないとの見方もあった。投資家心理が改善する中、東証プライム市場の幅広い銘柄がプラス圏で推移しており、終日買い手優位の状況が続いた。
 
日経平均への寄与度が大きいソフトバンクグループ(SBG)を中心に幅広い銘柄が買われ、上げ幅は一時1000円を超えた。もっとも、節目の5万円に接近すると主力株に戻り待ちの売りが出て、日経平均は上げ幅を縮小した。
 
前日の米市場では9月の米小売売上高など経済指標が市場予想を下回り、FRBが12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げに動くとの観測が広がった。ダウ工業株30種平均が大幅に上昇したほかハイテク株も一部の半導体株を除いて堅調で、東京株式市場でもこの流れを引き継いだ。人工知能(AI)関連株が強含み、SBGが大幅高で終えたほかアドテストやソシオネクスも買われた。
 
市場では「一時は期待が薄れていたFRBの12月利下げが再び意識されるようになり、幅広い銘柄に買いを入れやすい地合いになった」との声が聞かれた。東証プライム銘柄の9割近くが上昇する展開で、商社や建設株への買いが目立った。日銀の利上げを意識して銀行株が買われたほか、原発再稼働への期待から電力株も強含んだ。
 
日経平均は午後にきょうの高値(4万9749円)を付けたあとは伸び悩んだ。節目の5万円や25日移動平均(25日時点で5万0141円)に接近し、主力株には戻り待ちの売りが出やすかった。日経平均は10月に歴史的な上昇となり、過熱感がいまだに解消されていないとの指摘があった。


 

 
東証株価指数(TOPIX)は3営業日ぶりに反発した。終値は64.61ポイント(1.96%)高の3355.50だった。JPXプライム150指数は3営業日ぶりに反発し、28.46ポイント(2.00%)高の1450.03で終えた。
 
東証プライムの売買代金は概算で6兆1067億円、売買高は23億2167万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1422。値下がりは157、横ばいは33だった。
 
業種別株価指数(33業種)は証券・商品先物取引業、電気・ガス業、情報・通信業、銀行業、輸送用機器などが上昇。下落は海運業のみ。
 
 
個別では、売買代金上位のソフトバンクグループ、フジクラ、アドバンテストなどが上昇し日経平均押し上げに寄与したほか、三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクも買いを集めた。三菱重工業、IHIなどが高く、東京電力ホールディングス、トヨタ自動車なども上値を追った。三井金属も上昇した。このほか、Link-Uグループが1本値でストップ高に買われ、GMOインターネットグループ、ギフティ、JCRファーマなども値を飛ばした。良品計画、三井物産が上げた
 
 半面、売買代金トップとなったキオクシアホールディングスは急落、値下がり率もトップとなった。三井海洋開発も下落。イビデンが大きく売られ、キーエンス、ベイカレント、郵船も軟調。ツルハホールディングスが安く、日東紡績、ディア・ライフは大幅安。日本板硝子、ウエルシアホールディングスなども安い。








 
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