堅調展開か
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堅調展開か |
1.日経平均は14円安と小幅続落、朝高後は売り優勢で軟調
2.前日のNYダウはハイテク株が買い戻され116ドル高に
3.9月期末で機関投資家からのリバランス売りが警戒される
4.郵船や商船三井など海運株は配当権利取りの一巡で軟調展開
5.東エレクやアドテスト、ディスコなど半導体関連株が堅調
今週は軟調となった。米長期金利をにらんで神経質な展開。日経平均は週初の25日は半導体株がけん引役となって200円を超える上昇となったが、26日は米10年債利回りが4.5%台に乗せたことが嫌気されて、300円を超える下落となった。27日は大幅安スタートから切り返してプラスで終えたものの、28日は9月の権利落ちで水準が切り下がったところで売り崩すような動きが出てきて500円近い下落。
3万2000円を割り込んだ。29日は買いが先行したものの、バリュー株を中心に値持ちの良かった銘柄が売りに押されてマイナス転換。日経平均は週間では続落となり、約544円下落した。週足では2週連続で陰線を形成した。
来週は底堅さが戻る可能性がある。
10月相場に突入し、金曜6日には米国で雇用統計が発表される。基本的には雇用統計を前に様子見姿勢の強い週となるだろう。米国では雇用統計の前にも注目度の高い指標の発表が多く、米長期金利の動向には引き続き神経質になると思われる。ただ、直近の米10年債利回りの上昇ペースがかなり急であったことから、指標が金利の低下要因となる展開にも期待が持てる。金利が低下しない場合には、今週強く売られたバリュー株に見直し余地が出てくる。
季節性の需給悪化要因は週末取引の終了とともに解消され、動きやすい状態に変わってくる。
来週は買いを手控えていた投資家からの資金が入りやすいとみる。中身を消化するのは翌週になるが、6日には安川電機が決算を発表予定で、業績相場入りも意識される。下値が堅くなることで、週を通しては水準を切り上げると予想する。
■上値・下値テクニカル・ポイント(29日現在)
32640.10 75日移動平均線
32619.48 25日移動平均線
32603.19 均衡表基準線(日足)
32524.07 均衡表雲上限(日足)
32505.83 均衡表転換線(日足)
32454.78 均衡表転換線(週足)
32402.41 新値三本足陽転値
32361.17 13週移動平均線
32249.69 6日移動平均線
32163.32 均衡表雲下限(日足)
32157.94 ボリンジャー:-1σ(25日)
31857.62 ★日経平均株価29日終値
31850.71 ボリンジャー:-1σ(13週)
31696.40 ボリンジャー:-2σ(25日)
31456.34 26週移動平均線
31340.26 ボリンジャー:-2σ(13週)
31234.86 ボリンジャー:-3σ(25日)
30829.80 ボリンジャー:-3σ(13週)
30600.28 均衡表基準線(週足)
29871.69 200日移動平均線
高寄りから値を消して終値は昨日に続いて節目の32000円を下回り、ローソク足は陰線を引いた。ザラ場高値は3日連続で5日移動平均線を下回り、株価上方を走る25日線は下降を続けて短期的な下落基調継続を示唆した。一目均衡表では株価が雲下方にとどまったほか、下向きの転換線が基準線を下回り、地合いの悪化を窺わせた。週明け10月2日には応当日が株価上昇するため遅行線の弱気シグナル発生の確度が高まることから、三役逆転の弱気形状を示現する可能性が意識される。