上値の重い展開か
上値の重い展開か |
前日の米株安や1ドル=104円台割れ寸前まで進んだ円高を受けて売りが先行。
寄り付きから2万6000円の大台を割り込んだ。その後は下げ渋る動きになったが、東京都の新型コロナ新規感染者数が過去最多更新と伝わると14時過ぎから一段安へ。
日本でもコロナが警戒要因として急浮上してきた。
日経平均は後場に改めて売りに押されたものの、それでも終値(2万5728円)では5日線(2万5711円、18日時点)を上回った。
弱い中でもテクニカルの節目が意識され続けたことはポジティブ。
ただ、東京株式市場は来週月曜が休場(勤労感謝の日)で、三連休を控える。
きょうはコロナに関するニュースが後場の売り材料となっており、感染拡大が警戒される局面では、市場の空白は嫌われる可能性が高いだろう。
明日19日の日経平均株価は上値の重い展開か。
感染者数がさらに増え続け、政府・自治体の自粛要請が強まり、改めて経済活動に悪影響が及ぶかどうかを見極める必要がある。前日までの急ピッチな上昇による短期的な過熱感が尾を引いているだけに市場心理が不安定化すれば、売り圧力が増す可能性もある。
目先の利益を確定するにはちょうど良いタイミングでもあり、ここから週末にかけては、よほどの好材料が出て来ない限りは、上値は追いづらい。上昇ペースもいったん鈍るとみておいた方が良いだろう。
■上値・下値テクニカル・ポイント(18日現在)
26999.89 ボリンジャー:+3σ(25日)
26301.26 ボリンジャー:+3σ(13週)
26055.84 ボリンジャー:+2σ(25日)
25819.62 ボリンジャー:+3σ(26週)
25728.14 ★日経平均株価18日終値
25651.01 6日移動平均線
25432.96 ボリンジャー:+2σ(13週)
25349.60 新値三本足陰転値
25111.79 ボリンジャー:+1σ(25日)
25048.23 均衡表転換線(日足)
24910.33 ボリンジャー:+2σ(26週)
24564.66 ボリンジャー:+1σ(13週)
24502.89 均衡表転換線(週足)
24502.89 均衡表基準線(日足)
24167.74 25日移動平均線
24001.04 ボリンジャー:+1σ(26週)
23696.36 13週移動平均線
23478.43 75日移動平均線
23320.68 均衡表基準線(週足)
23320.32 均衡表雲上限(日足)
23223.69 ボリンジャー:-1σ(25日)
ザラ場高値と安値は前日水準を下回り、ローソク足は2本連続で陰線を引いた。ただ、終値は上向きで推移する5日線上をキープ。
一目均衡表でも転換線が上向きで終了し、強い上昇トレンド継続を示唆した。
一方で25日線との上方乖離率は6.46%(昨日8.02%)に低下したが、依然として買われ過ぎ圏の5%ラインを超過している。RSI(14日ベース)は78.62%(昨日83.13%)と高止まりしており、明日も短期的な過熱感からの下押し圧力が残りそうだ。