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もみ合い展開か

もみ合い展開か
7日の日経平均株価は3日続伸。終値は前日比373円高の1万8950円だった。前日の欧米の株高を受けて買い先行の展開に。緊急事態宣言による経済へのダメージは気になるが、過去最大ともされる経済対策が支えとなって株高が持続した。しかし、1万9000円台では戻り売り圧力が強くここから上は厳しい様子。戻り売りをこなすにはさらなる材料が欲しいところだろう。
 
日本の非常事態宣言については、ロックダウンではなく、これまでの延長線上との見方。
経済への影響は大きいものの、併せて発表される緊急経済対策による下支えが期待されている。一方、海外では米国やイタリアで新型コロナウイルス感染拡大のピークアウトが見込まれてきており、ショートに傾いていたポジションの巻き戻しが一段と強まる可能性はありそうだ。
 
8日の日経平均株価は、もみ合い展開となりそう。
7日の取引では一時580円を超える上昇を見せていたものの、午後には一転して下げに転じる場面がみられるなど、不安定な動きとなった。依然として日米両市場ともに変動率の高い状況が続くと見込まれるなか、短期的な売買で値動きが荒くなる場面も想定され、気を抜けない状況が続きそう。市場では「日経平均株価は終値ベースで25日移動平均線(7日時点で1万8733円)を上回った。投資心理の好転が期待されるものの、値動きの荒い状況では、手掛けづらい」との声が聞かれた。
 
 
■テクニカル・ポイント(7日現在)
 
21893.71  200日移動平均線
21514.65  ボリンジャー:+2σ(25日)
21396.06  均衡表雲上限(週足)
21077.87  13週移動平均線
20954.00  均衡表雲下限(週足)
20237.07  均衡表基準線(週足)
20133.52  均衡表転換線(週足)
20124.14  ボリンジャー:+1σ(25日)
19994.30  ボリンジャー:-1σ(26週)
19038.99  均衡表基準線(日足)
 
18950.18  ★日経平均株価7日終値
 
18733.63  25日移動平均線
18517.97  均衡表転換線(日足)
18411.15  ボリンジャー:-1σ(13週)
18357.97  6日移動平均線
17765.65  ボリンジャー:-2σ(26週)
17343.13  ボリンジャー:-1σ(25日)
16552.83  新値三本足陰転値
15952.62  ボリンジャー:-2σ(25日)
15744.43  ボリンジャー:-2σ(13週)
15537.01  ボリンジャー:-3σ(26週)
 
終値は2月14日以来およそ2カ月ぶりに25日線上へ復帰するとともに、5日線が上向きに転じて短期的な買い圧力増大を示唆した。ボリンジャーバンドでは、一時+1σを上回った後、+1σ直下で終了し、3月13日の-3σ接近からの回復トレンドが一段と鮮明になったほか、RSI(14日ベース)は62.67%と今年初めて中立圏上限の60%超えを示現。
今後はボリンジャーバンドの+2σ側へのシフトやRSIの80%接近が株価上昇を後押しする展開が期待できよう。
 
ただ、ローソク足は上下のヒゲを伴い胴体の短い陽線で終了し、強弱感の対立を窺わせている。一目均衡表の転換線が下降していることもあり、強い売り圧力も残っている点には引き続き留意したい。
 
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