FRB、無制限の量的緩和決定も米ドル買い優勢変わらず
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【為替】FRB、無制限の量的緩和決定も米ドル買い優勢変わらず
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23日欧米時間の外国為替市場において、米ドル円はしっかりとした動きを見せている。NY時間序盤に、FRBが今月三度目の臨時FOMCを開催し、15日に再開を決定した量的緩和策の資産購入額の目安(米国債5,000億ドル・MBS2,000億ドル、計7,000億ドル)を「必要とされる量」へ変更、事実上無制限の資産購入を行う措置を発表した。
米国における資金供給量の大幅な拡大を受けて発表後は米ドル売りが進み米ドル円も110円を割れる場面が見られたものの、その後ムニューシン財務長官がコロナウィルス感染対策法案の審議について、23日中の法案成立を目指す方針を示すと、一転して逃避的な米ドル買いが優勢となった。同法案については、上院での審議が勧められているが、22日の採決で民主党の反対により否決されており、成立が疑問視されていた。
結局、23日の採決でも否決されると米ドル買いが一段と進み、米ドル円は111.605円へ本日高値を更新した。一時の急伸は落ち着いたものの地合いの強さを確認した格好となっており、2月21日高値である112.225円を試す可能性がありそうだ。
[提供:カネツFX証券株式会社]