兜町カタリスト『櫻井英明』が日経平均株価や株主優待、投資信託、NISAなど幅広く紹介していきます。企業訪問を中心により密着した情報も配信中です。
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「違和感」
 
火曜のNY株式市場は大幅反発。
NYダウは2112ドル(11.4%)上昇。
1日の上昇幅は過去最大。
上昇率は1933年以来の大きさとなった。
民主党と共和党の幹部が2兆ドルの新型コロナ対策法案で合意に近付いているとコメントしたことを好感。
トランプ大統領は「新型コロナの拡大阻止に向けて制限されている経済活動を4月12日のイースター(復活祭)までに再開させたい」とコメント。
これも好材料視された。
ダウ輸送株指数は12.49%、SOX指数は11.15%上昇。
ボーイングが20.9%高となり指数上昇に寄与した。
S&P500構成銘柄のうちマイナスは11銘柄だった。
IHSマークイットによる3月の米購買担当者景気指数(PMI)は40.5と過去最低水準。
新型コロナのパンデミック(世界的大流行)で製造業とサービス部門がともに低迷した。
ただこれは見えないフリ。
過去3日低下していた国債利回りは上昇。
10年国債利回りは0.857%。
2年国債利回りは0.381%。
ドル円は111円台前半。
恐怖と欲望指数は5→13に上昇。
 
火曜の日経平均は寄り付き319円高、終値1204円高と続伸。
上昇幅は歴代9位。
18000円台回復は7日ぶり。
3月メジャーSQ値17052円ははるかに上回った。
日足は2月4日以来の2日連続陽線。
寄り引けがぼほ「丸坊主」で、3月に入ってからの崩落相場で型としては初めて反発らしい反発。
右肩上がりに転じた5日線(17054円)を2日連続で上回った。
日経平均の1204円(7.13%)高は、上昇幅で歴代9位、上昇率では同13位。
東証1部の売買代金は3兆6192億円と5日ぶりの4兆円超割れ。
12日連続の3兆円超(36日連続の2兆円超)。
値上がり1748銘柄(前日1613銘柄)。
値下がり384銘柄(前日527銘柄)。
新高値5銘柄(前日8銘柄)。
新安値1銘柄(前日217銘柄)。
騰落レシオは54.43(前日49.85)。
8日ぶりの50%超。
TOPIXは4日続伸。
「性急に値段だけを取りにいこうとするような動き」という見方だ。
NTレシオは13.57倍。
サイコロは4勝8敗で33.3%。
右肩下がりの25日線(20318円)からは10.96%のマイナスかい離。
右肩下がりの75日線は22526円。
右肩下がりの200日線(22000円)からは17.76%のマイナスかい離。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲4.723%(前日▲0.613%) 。
買い方▲24.242%(前日▲28.127%)。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り▲2.558%(前日△5.422%)。
買い方▲43.795%(前日▲47.846%)。
空売り比率は38.8%で2日連続の40%割れ。
空売り規制なし銘柄の比率は6.7%。
3月19日時点の信用売り残は679億円増の8182億円。
3週連続の増加。
同信用買い残は1240億円減の1兆8440億円。
2週連続の減少。
信用倍率は2.25倍(前週は2.62倍)。
日経HVは49.5、日経VIは45.49。
日経平均採用銘柄の予想PERは11.31倍。
EPSは1599円(前日1555円)。
PBRは0.88倍。
BPSは20559円。
225先物採用銘柄の益回りは8.84%。
ドル建て日経平均は163.79と反発(12月13日が219.64)。
東証1部単純平均株価は49円高の1770円。
(2019年末2327円、2018年末2077円、2017年末2946円)。
売買単価は1603円(前日1488円)。
東証1部の時価総額は510兆円と500兆円台復活。
シカゴ225先物終値は大証日中比680円高の18950円。
高値19040円、安値17300円。
大証夜間取引終値は日中比660円高の18930円。
気学では「目先の天底をつくる日」。
木曜は「逆行性強き日。押し込むと戻す」。
金曜は「初め安いと後高の日。悪目買い方針良し」。
ボリンジャーのマイナス2σ(収まる確率95。4%)が15543円。
マイナス1σが17931円。
4日連続でマイナス2σは上回っている。
マイナス1σが18112円。
RSIが28.39。
RCIが7.14。
今年6勝5敗の水曜はアノマリーでは株高の日、木曜が株高の日。
 
今年の曜日別勝敗(3月24日まで)

月曜3勝7敗
火曜6勝5敗
水曜6勝5敗
木曜5勝6敗
金曜4勝6敗
 
記録は数え始めると途絶えるというアノマリー。
それでも調べてみると・・・。
《日経平均上昇幅》
2676円(90年10月2日・22898円)
2037円(87年10月21日・23497円)
1471円(94年1月31日・20229円)
1468円(90年3月26日・31840円)
1439円(90年8月15日・28112円)
1343円(15年9月9日・18770円)
1252円(92年4月10日・17850円)
1215円(88年1月6日・22790円)
1204円(昨日・18092円)
1200円(97年11月17日・16283円)
1171円(08年10月14日・9447円)
1119円(90年4月9日・30397円)
1118円(90年9月10日・25080円)
1092円(16年11月10日・17344円)
1069円(16年2月15日・16022円)
 
《日経平均上昇率》
14.15%(08年10月14日・9447円)
13.24%(90年10月2日・22898円)
11.29%(49年12月15日・109円)
 9.96%(08年10月30日・9029円)
 9.30%(87年10月21日・23947円)
 7.96%(97年11月17日・16283円)
 7.84%(94年1月31日・20229円)
 7.74%(08年10月29日・8211円)
 7.71%(15年9月9日・18770円)
 7.55%(92年4月10日・17850円)
 7.49%(01年3月21日・13103円)
 7.16%(16年2月15日・16022円)
 7.13%(昨日・18092円)
 6.72%(16年11月10日・17344円)
 6.41%(08年10月28日・7621円)
 
微妙な問題は東証が注意喚起している「配当の基準日変更の可能性」。
ポイントは株主総会。
新型コロナ終息後の開催で問題ないというのが法務省の解釈。
しかし、そうなると配当などの基準日は3月末時点の株主ではなく総会3か月前。
期末に保有していても権利配当を受けられなくなる可能性が出てくる可能性がある。
となると、来週月曜の権利配当落ちはどうなるのだろう。
先物はすでに権利配当落ちした価格で推移。
8000億円に及ぶ配当の再投資は?
現物の行方は?というところ。
もっともウィルスと違って人が行っていること。
上手に収拾できるのだろうが・・・。
 
興味深かったのは日経朝刊の「科学と心理・市場急変に迫る」。
「高速取引業者が売買注文を止めた可能性がある」という市場関係者の指摘。
背景は「参考にできるデータは長くても10年が限度。
過去の暴落時のデータが使えないので急落でどう稼げば良いか機械は判断できなくなった。
アルゴリズムを手掛ける投資家にとって下げ相場を学ぶチャンスは少ない。
ゆっくり上昇して急落するからだ。
参考にできるデータ量が少ない」。
加えて大学教授氏の指摘。
「アルゴリズムはパターンを認識するだけ。
株価を動かす論理まで分析するわけではない。
今回はもろさが出てしまった。
想定外の動きが続くと人間なら仮説を修正して行動を改める。
ある後はそれができず運用成績が悪化した。
機能しなくなった既存のパターン認識モデルの修正にあと2週間ほどは必要だろう。
多くのアルゴが一斉にモデル修正に動けば、それ自身が相場変動の一因になり得る」。
結局アルゴも市場関係者が畏怖するほどには大したことがないということなのかも知れない。
ある意味で「幽霊の正体見たり枯れ尾花」という印象。
しかしスイッチを切ったり売買停止にしたりと指摘されているが、東証1部の売買代金は減っていない。
空売り比率の40%割れはその証左かも知れないがどうも売買停止には違和感が残る。
ということは「5%下落で買い」という経験則を持った人間の経験則の方が勝っているのかもしれない。
 
火曜のNYダウは2112ドル高の20704ドルと大幅反発。
NASDAQは557ポイント高の7417ポイント。
S&P500は209ポイント高の2447ポイント。
ダウ輸送株指数は847ポイント高の7540ポイントと反発。
SOX指数は11.15%上昇。
VIX指数は61.38。
3市場の売買高は153億株(過去20日平均は159億株)。
225先物CME円建ては大証日中比680円高の18950円。
ドル建ては大証比日中比1165円高の19435円。
ドル円は111.28円。
10年国債利回りは0.857%。
2年国債利回りは0.381%。
 
◇━━━ カタリスト━━━◇
 
マーケットエンタープライズ(3135)・・・動兆
 
マーケットエンタープライズに注目する。
同社は買い取りサイト「高く売れるドットコム」を展開。
リユース情報メディア、通信回線販売も扱う。 
通信も契約者順調増。
リユースは音響など既存着実、農機・建機など新規が一段増加。
リユースの新規さらに拡大。 
 


(兜町カタリスト櫻井)

 
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