買い先行、欧米株安でも下値リスクは軽減
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【市況】東京株式(寄り付き)=買い先行、欧米株安でも下値リスクは軽減
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24日午前の日経平均株価は、前営業日比319円10銭高の1万7206円88銭で始まった。
東証株価指数(TOPIX)は、19.82ポイント高の1311.83で始まった。
前日の欧米株市場は総じて安く、NYダウが続急落となるなどリスク回避の売りが顕著だが、東京株式市場では日銀のETF買いやGPIFなどによる政策買いにより下値リスクは軽減されている。
今週末に3月期決算企業の権利付き最終日を迎えることから、駆け込みで期末権利取り狙いの買いが入りやすく、これも株式需給面で有利に働いている。
外国為替市場で1ドル=111円台までドルが買われていることもポジティブ材料だ。ただ、世界的には新型コロナウイルスの感染拡大を警戒する動きが依然として強く、アジア株市場や米株価指数先物の動きなどを横目に、一方的に上値を買い進む展開も見込みにくく、買い一巡後は伸び悩む可能性がある。
寄り付き時点で業種別では33業種全面高で値上がり上位に海運、石油、倉庫、ゴム製品、銀行など。
個別では、前日に4兆5000億円の資産売却などを発表したソフトバンクGが買い気配から始まり、トヨタ、ソニーが上伸し、東エレク、アドバンテス、信越化も買い気配を切り上げている。また、三菱UFJ、みずほFG、三井住友のメガバンク株や野村、東京海上の証券、保険株も値を上げ、日本製鉄、JFE、コマツ、日立建機も高い。
JXTG、出光興産、国際帝石、横浜ゴム、ブリヂストンが高く、任天堂、ファーストリテも買われている。
半面、ソフトバンク、NTT、NTTドコモが安く、SGHD、ケーズHDなどが軟調となっている・
テクニカル的には山パン(2212)、モロゾフ(2217)、東洋水産(2875)、中外薬(4519)、シモジマ(7482)、高速(7504)、神奈中(9081)、西ガス(9536)が動兆。
人気はアイロム(2372)、ガーラ(4777)、イマジニア(4644)、IDEC(6652)、協和エク(1951)、ULS(3798)、レオン自販(6272)、特種東海(3708)、東邦ガス(9533)、高松(1762)、イエロハ(9882)、ライト工(1926)、TSテック(7313)、エアトリ(6191)、よみラン(9671)。