上値の重い展開か。
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上値の重い展開か。 |
週明けの日経平均株価は3日続伸。終値は前週末比235円高の3万89円で、先月18日以来の3万円台乗せとなった。
前週末の米国市場はイースター休暇のため休場だったが、この日に発表された3月の米雇用統計は事前予想を大幅に上回り、景気の先行き見通しが一段と明るくなった。
この結果を受けて日経平均は寄り付きから3万円の大台を回復。短期筋の先物買いも入り上げ幅は一時341円高まで広がった。
物色される銘柄は本日も値がさハイテク株や半導体株などが中心となり、バリュー株は海運、不動産以外はやや控えめな上昇となった。
ジャスダック、マザーズなど新興市場は小幅高の状態で、個人に人気のあるセクターは新年度に入ってそこまで活気を取り戻せていない。東証1部全体の出来高は新年度に入ってから細っており、3月時ほど実需は回復していない様子がうかがえる。
今晩の米国株が案外であった場合には、きょうの上昇分は打ち消される可能性はある。
ただ、戻り局面であっさり3万円の節目を回復したことで、この先は、悪材料には耐性がつき、好材料には上に反応しやすくなると予想する。
きょうは海運株や金融株などバリュー株が強く買われており、これまでのパターンであれば、マザーズ指数や半導体株などグロース株は入れ替わりで大きく売られてもおかしくないところ。
あす6日の日経平均株価は、上値の重い展開か。
5日の日経平均株価は大幅に3営業日続伸し、3万89円(前週末比235円高)引け。前週末2日の米国株式市場はグッドフライデー(聖金曜日)の祝日のため休場ながら、同日発表の米3月雇用統計が市場予想を大きく上回る好結果を示し、時間外取引で米ダウ先物が上昇した流れを受け、買い優勢の展開となり、ほぼ半月ぶりに3万大台を回復した。
ただし、2月、3月と大台復帰後に上値が重くなり、結果的に跳ね返された経緯があり、戻り売りへの警戒感がくすぶる。米ダウ先物高を織り込んでの指数上昇だけに、米雇用統計を受けて今晩の米国株式がどの程度の反応を示すかによっては、上に進みにくいケースも想定される。
しかし、グロース株への売り圧力が限られる中でバリュー株が復調してくるようなら、3万円は通過点となり、上を試しに行く流れとなるだろう。
■上値・下値テクニカル・ポイント(5日現在)
30648.21円 ボリンジャーバンド3σ
30189.08円 ボリンジャーバンド2σ
30089.25円 5日日経平均株価現物終値
30080.00円 5日先物清算値
29729.94円 ボリンジャーバンド1σ
29614.00円 5日移動平均
29495.00円 一目均衡表・先行スパン1(雲上限)
29270.80円 25日移動平均
29220.00円 一目均衡表・基準線
29165.00円 一目均衡表・転換線
28811.66円 ボリンジャーバンド-1σ
28646.53円 75日移動平均
28440.00円 一目均衡表・先行スパン2(雲下限)
28352.52円 ボリンジャーバンド2σ
27893.39円 ボリンジャーバンド3σ
25489.05円 200日移動平均