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232円高と続伸、米株急上昇を受け
東京株式(前引け)=232円高と続伸、米株急上昇を受け
7日午前の日経平均株価は続伸し、前日比232円23銭高の1万8808円53銭で終えた。
6日のNYダウが前週末比1627ドル高と大幅高となった。欧州株も投資家の不安が後退するなかで軒並み上昇した。
また、きょうは新型コロナウイルスに対する「緊急事態宣言」が行われる予定。同時に発表される緊急経済対策の事業規模は108兆円と過去最大規模となる見込みだ。
これを受け、7日の東京株式市場も買い先行の展開。政府が7日に閣議決定する緊急経済対策への期待も支えとなり、上げ幅は600円に迫る場面があった。
 
もっとも心理的な節目の1万9000円を上回った後は戻り待ちの売りが目立った。「国内では(7日夕に見込まれる緊急事態宣言の発動により)これからようやく感染者数の伸び抑制に取り組む段階で、感染拡大の鈍化には時間がかかるうえ、経済への影響も長期化が想定される」とあって、中長期の資金は入りづらいとの見方もある。
 
市場関係者は前日も日経平均が756円高となるなど上げ足が速かった上、「25日移動平均線や1万9000円など節目として意識されていた水準まで上昇したことで、いったん利益を確定する動きが出やすかった」という。
米国株の先物が時間外取引で反落したことも、前場の日本株には重しになった。「日本国内の感染者の動向や、これまで感染が広がっていない国の状況も見守る必要がある」と話していた。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も続伸した。
 
前引け時点の東証1部の売買代金は概算で1兆3708億円、売買高は8億2085万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1566と全体の7割超を占めた。値下がりは551銘柄、変わらずは50銘柄だった。
 
業種別株価指数(33業種)は、サービス業、その他金融業、ゴム製品、ガラス・土石製品などが上昇した。下落は鉱業、海運業など。
 
個別銘柄では、ソフトバンクグループやファーストリテイリングが高く、東京エレクトロンやアドバンテスト、SUMCOなど半導体関連株が値を上げた。楽天、スズキ、マツダ、リクルートホールディングスやニトリホールディングスも高い。
 
半面、富士フイルムホールディングスやデンカが値を下げ、NTTや花王が安い。三越伊勢丹、高島屋、イオンやテルモも軟調だった。
 
 
東証2部株価指数は前日比125.27ポイント高の5334.07ポイントと続伸。
出来高3154万株。値上がり銘柄数は344、値下がり銘柄数は66となった。
 
個別では、鉄人化計画がストップ高。ギグワークス、くろがね工作所は一時ストップ高と値を飛ばした。ツヴァイ、木村工機、大都魚類は年初来高値を更新。川口化学工業、ボーソー油脂、電業社機械製作所、アサヒ衛陶、ウェルス・マネジメントが買われた。
 
一方、FRACTALE、ヤスハラケミカル、櫻護謨が年初来安値を更新。昭和化学工業、アイスタディ、ベース、扶桑電通、レオクランが売られた。
 
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