堅調な展開か
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堅調な展開か |
終値は前日比161円高の2万595円で、3月6日以来、2カ月半ぶりの水準まで回復してきた。
前日の米国株は下落したものの、米中貿易摩擦への過度な懸念が後退したことで、短期筋による買いが断続的に入ってきた。新型コロナウイルスで停滞していた経済活動再開への期待も買い継続の一因になった。
75日線が壁となった日経平均のきょうの方向性は要注目と指摘したが、米国株の大幅安という逆風下で非常に強い動きを見せた。きのう同様に終盤に値を消した点には物足りなさはあるが、プラスで終えるだけでも大健闘と言えるだけに、3桁の上昇は特筆される。
21日の日経平均株価は、堅調な展開か。
20日も19日に続き、引けにかけて上げ幅を縮小する格好となったものの、総じてしっかりした動きだった。手掛かり材料に乏しい状況が続くが、個別株銘柄への物色を中心に堅い動きが期待される。
ただ、3月19日の年初来安値1万6358円を付ける過程で、下げ渋る動きをみせた下限の水準(2万800円近辺)が視野に入り、「ヤレヤレの売り」が待ち構えている可能性もある。市場では「日本銀行(日銀)が22日に臨時の政策決定会合を開催することを決めたことで、新たな政策への期待感が続きそう」との見方があった。
■テクニカル・ポイント(20日現在)
22006.03 ボリンジャー:+2σ(13週)
21674.18 200日移動平均線
21537.84 26週移動平均線
21278.32 均衡表雲下限(週足)
21092.42 ボリンジャー:+3σ(25日)
20702.06 ボリンジャー:+1σ(13週)
20662.38 ボリンジャー:+2σ(25日)
20595.15 ★日経平均株価20日終値
20446.22 75日移動平均線
20258.67 均衡表転換線(日足)
20237.07 均衡表基準線(週足)
20232.34 ボリンジャー:+1σ(25日)
20230.27 6日移動平均線
20193.69 新値三本足陰転値
20176.78 均衡表雲上限(日足)
19802.31 25日移動平均線
19771.36 均衡表基準線(日足)
19398.08 13週移動平均線
ローソク足は陽線を引いて、終値は75日線を上放れ、強い買い圧力を窺わせた。
一目均衡表では、昨日の3役好転示現の勢いを保って雲上限とのプラス乖離幅を拡大し、形状は買い手優位へさらに傾いた。転換線と基準線は上向きをキープして上値追い継続を示唆している。
ボリンジャーバンドでは株価は+2σ付近で推移した。-2σから+2σの各線が互いに間隔を広げる「5本線発散」の途上にあり、上値拡張局面の継続を期待できよう。東証1部の騰落レシオは121.39%と節目の120%を上回ったが、RSI(25日ベース)は66.19%(昨日67.45%)にとどまり、短期的な過熱感は乏しい。