「おもちゃのチャチャチャ」
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「おもちゃのチャチャチャ」 |
「おもちゃのチャチャチャ」
NY株式市場は反発。
結局イランの米国軍事施設攻撃の影響はアジアだけだったことになる。
トランプ大統領は「米軍による革命防衛隊のソレイマニ司令官殺害に対するイランの報復攻撃で米国人の死傷者は出なかった。
必ずしも軍事力を行使する必要はない」とコメント。
「危機打開に向けた姿勢をにじませたことを好感」との解釈だ。
もっともイラクのバグダッドでの爆発報道を受けて終盤に上昇幅を縮小した。
S&P50はザラバの史上最高値を更新。
NASDAQはザラバと終値ベースの史上最高値を更新。
12月のADP全米雇用レポートで民間部門雇用者数は20万2000人増。
増加数は昨年4月以来8カ月ぶりの高水準となった。
市場予想は16万人増だった。
前日低下した債券利回りは上昇(価格は下落)。
10年国債利回りは1.872%。
2年国債利回りは1.584%。
「市場は当初、事態の悪化を懸念していた。
しかしトランプ大統領の発言は市場に大きな安心感をもたらした。
全ては解決していないが米イランが直接衝突するリスクは低下したと考える」との見方。
安全資産の円やスイスフランは売られドル円は109円台前半と約1週間ぶりの水準。
株安の日の水曜の日経平均は寄り358円安、終値370円安。
前日の上昇幅370円86銭に対して下落幅370円96銭だから上昇を帳消しにした格好。
より前に「米軍が駐留するイラク基地にイランが砲撃」の報道がり先物中心に売り一色。
下落幅は一時624円に達し22951円と23000円台を割れこんだ場面もあった。
日足は下ヒゲの長い陰線。
大納会23656円と大発会23365円の窓はあいたまま。
ボリンジャーのマイナス2σが23023円。
マイナス3σが22777円。
一目均衡の雲の上限が23100円。
下限が2242円。
75日線が22911円でサポートとなった
東証1部の売買代金は2兆5645億円。
値上がり150銘柄(前日1961銘柄)、値下がり150銘柄(前日146銘柄)。
新高値43銘柄(前日123銘柄)と急減。
新安値40銘柄。
騰落レシオは95.62。
NTレシオは13.64倍に低下。
サイコロは4勝8敗で33.3%。
右肩下がり戻った25日線(23605円)からは1.70%のマイナスかい離。
200日(21898円)からは5.97%のプラスかい離。
右肩上がりに戻った5日線(23495円)は依然として上値抵抗線。
5日と25日はとうとうデッドクロスした
5日線が25日線を下回ったのは10月15日以来。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲13.087% 。
買い方▲7.737%。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲5.428%。
買い方▲14.643%。
空売り比率は44.4%で4日連続の40%超。
空売り規制なし銘柄の比率は7.3%。
12月30日時点の裁定売り残は370億円減の7131億円。
1日だけなので2日ぶりの減少。
当限は374億円減の4532円。
翌限以降は4億円増の2599億円。
同裁定買い残は138億円減の8563億円。
2日ぶりの減少。
当限は136億円減の8403億円。
翌限以降は1億円減の159億円。
日経に掲載の数字は当限だけなので間違えやすい。
日経HVは14.6、日経VIは17.25。
一時19%台まで上昇した場面もあった。
日経平均採用銘柄のPERは14.17倍。
EPSは1637円。
PBRは1.14倍。
BPSは20355円。
225先物採用銘柄の益回りは7.06%。
ドル建て日経平均は214.26(12月13日が219.64)。
東証単純平均株価は36円安の2295円。
(2019年末2327円、2018年末2077円、2017年末2946円)。
シカゴ225終値は大証日中比370円高の23520円。
高値23580円、安値22915円。
気学では「目先の天底をつくる日」。
金曜は「人気に逆行して動く日」。
1月は「弱含み。売り方針にて戻りがあれば売るべし」。
一目均衡の雲の上限(23100円)は一時下抜けたがサポート。
12月4日以来の下抜けとなった勝手雲の下限(23567円)が第一目標。
上限は23779円。
12月30日安値23656円に近づいて欲しいところ。
昨年24勝25敗と負け越しの木曜だが前場は26勝23敗と勝ち越しだった。
●〇●なら順番は〇だろう。
期待は来週火曜14日の「株高の日」。
「おもちゃのチャチャチャ」のような夜遊び玩具はNYの夜明けとともに終焉。
「東京の昼は欧米世界の夜」という現実は忘れてはならないだろう。
「おもちゃは箱を飛び出して踊るおもちゃのチャチャチャ」。
そして「今日はおもちゃのお祭りだ。みんな楽しく歌まいしょ」。
最後が「おもちゃは買えるおもちゃ箱。
そして眠るよチャチャチャ」だった。
日経朝刊では組み合わせで読みたい記事が2つ。
一つは「韓国サムスン電子の業績が底入れ」。
次世代通信規格「5G」普及が半導体とスマートフォンの主力2事業に追い風。
2020年12月期は2年ぶりの増益見通し。
5Gへの期待で株価は最高値に迫る。
もう一つは「昭和電工(4004)が半導体とディスプレー材料の生産力増強」。
合計約30億円を投じ、中国・上海と台湾の既存工場に新たな設備など導入。
次世代通信規格「5G」や有機EL向けに需要が高まる材料は納入先の電子機器メーカーが集積する現地で供給力を高める方向。
対象は亜酸化窒素とオクタフルオロシクロブタンの2製品。
同社の世界シェアは亜酸化窒素が1割、オクタフルが4割。
キーワードは「5G」だが政府は安全性・安定性・開放性の3要件を規格整備に盛り込むという。
5Gの基地局などは海外の上位3社が市場の8割を占めている。
しかしこの3要件を踏まえると海外企業は対象外になるという。
ちなみに5Gの市場規模は19年1100億円。
23年は4兆2000億円に拡大するという。
「5Gの拡大→高速大容量の通信を支える高性能半導体が必要不可欠→日本企業の素材に恩恵」。
この理想的な構図が展開しそうな気配だ。
★東証投資主体別売買動向(週間)12月第4週
外国人3週連続買い越し(1553億円)
個人5週連続売り越し(1194億円)
信託銀行3週連続売り越し(729億円)
★東証マザーズ投資主体別売買動向(週間)12月第4週
外国人2週連続買い越し(166億円)
個人2週連続売り越し(244億円)
★ジャスダック投資主体別売買動向(週間)、12月第4週
外国人2週連続買い越し(83.59億円)
個人5週ぶり売り越し(67.93億円)
世界銀行の経済見通しは下方修正。
2020年の世界全体の成長率予測は2.5%。
昨年6月時点の2.7%から引き下げた。
2019年の成長率予測も0.2%ポイント引き下げ2.4%。
10年前の金融危機以降で最も低い成長率となる。
経済見通しは米中通商交渉のいわゆる「第1段階」合意を考慮に入れているという。
世界貿易の伸び率は19年は1.4%と金融危機以降で最低となったとみられる。
20年には1.9%に改善するとの見通し。
先進国(米国、ユーロ圏、日本)全体の成長率は20年に1.4%と19年の1.6%から鈍化すると予想。
両年とも従来予想から0.1%ポイント下方修正した。
一方、新興国の成長率は20年に4.3%と19年の4.1%から加速する見通し。
アルゼンチンとイランは20年にリセッション(景気後退)を脱却する見通し。
ブラジル、インド、メキシコ、ロシア、サウジアラビア、トルコも19年の減速から回復するとの見通し。
NYダウは161ドル高の28745ドルと反発。
一時18866ドルまで上昇した。
NASDAQは60ポイント高の9129ポイント。
一時9168ポイントまで上昇。
S&P500は15ポイント高の3253ポイント。
高値は3267ポイント。
ダウ輸送株指数は96ポイント高の10983ポイントと続伸。
SOX指数は0.02%上昇。
VIX指数は13.45。
3市場の売買高は77.8億株(直近20日平均70.1億株)。
225先物CME円建ては大証日中比370円高の23520円。
ドル建ては大証比日中比330円高の23540円。
ドル円は109.12円。
10年国債利回りは1.872%。
2年国債利回りは1.584%。
◇━━━ カタリスト━━━◇
ヨネックス(7906)・・・動兆
ヨネックスに注目する。
同社はバドミントン、テニス、ゴルフが3本柱。
バドミントンが国内好調。
ECサイトが拡大基調。
東京五輪関連最右翼だろう。
(兜町カタリスト櫻井)