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「先駆者の悲劇とアンカーの悲劇」
火曜のNY株式市場で主要3指数は4日ぶりに反落。
ただ前日の上昇幅を消すほどではなかった。
前日上昇材料になった新型コロナウイルス感染症のワクチン「モデルナ」の治験データに否定的な報道を嫌気。
「市場は経済指標よりも医療関連の情報をはるかに注視している。
GDP成長率や企業業績、経済指標などが第2四半期に大幅に落ち込むことは見込まれている。
市場をけん引するのは医療の最前線に関する良いニュースだ」というのが市場の声だ。
ムニューシン財務長官とFRBパウエル議長は上院銀行委員会で証言。
「新型コロナウイルスに関する一連の経済対応は効果を発揮している」というのがコメント。
トランプ大統領は連邦政府機関に規制撤廃を指示する大統領令に署名。
新型コロナウイルス流行の影響からの「経済回復を妨げる不必要な規制」を排除するためという。
10年国債利回りは0.691%。2年国債利回りは0.167%。
フランスとドイツは新型コロナの打撃を受けた加盟国への支援として5000億ユーロ規模の復興基金の創設を提案。
ユーロは対ドルで上昇した。
8年半ぶりの日銀の臨時金融政策決定会合を控えドル円は107円台後半。
恐怖と欲望指数は47→47。
火曜の日経平均は寄り付き336円高、終値299円高と大幅に3日続伸。
一時500円以上上昇し20600円台を回復した場面もあった。
米モデルナ社のコロナワクチンの初期治験が良好だったこと。
そして原油価格の上昇も好感したNY市場の大幅高を受けた格好。
ただ気付いてみれば「米企業によるワクチン開発という材料以外に買うべき材料はない」。
後半は失速状態で安値引け。
11日の終値を上回ったので戻り高値更新。
「安値引けで上値に長いヒゲを残したチャートの格好の悪さ。
3日続伸して戻り高値を更新した勢いを評価すべきか、悩むところ」という見方だ。
日足は2日ぶりの陰線。
これで火曜は9勝9敗。
5月11日ザラバ高値20534円は一度上抜けたが終値ではキープできず。
終値ベース(5月11日終値ベース20390円)は上抜けた。
3月6日のマド(20613円)はヒゲで埋めた。
東証1部の売買代金は2兆5409億円。
値上がり1678銘柄(前日1251銘柄)。
値下がり426銘柄(前日845銘柄)。
新高値47銘柄(前日43銘柄)。
新安値銘2銘柄(前日7銘柄)。
騰落レシオは118.52(前日118.08)。
NTレシオは13.75倍。
サイコロは7勝5敗で58.33%。
右肩上がりの25日線(19752円)からは3.45%のプラスかい離。
右肩下がりの75日線は20482円は終値では上抜けなかった。
横ばって来た200日線(21678円)から5.74%のマイナスかい離。
右肩下がりに転じた5日線(20157円)から1.37%のマイナスかい離。
4日ぶりに上回った。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲12.009%(前日▲11.102%)。
買い方▲11.282%(前日▲12.071%)。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲19.848%(前日▲20.679%)。
買い方▲16.433%(前日▲17.038%)。
空売り比率は39.9%(6日ぶりの40%割れ)。
空売り規制なしの比率は6.9%。
5月1日時点の信用売り残は262億円増の8026億円。
2週ぶりの増加。
同信用買い残は1031億円増の2兆231億円。
2週ぶりの増加。
金額ベースでの信用倍率は2.52倍(前週は2.47倍)。
日経HVは26.0、日経VIは28.60。
日経平均採用銘柄の予想PERは36.94倍(前日36.61倍)。
EPSは553円(前日549円)。
(549円←726円←809円←853円←1092円←1113円←1198円)。
東証1部全銘柄だと予想PERは34.52倍(前日33.95倍)。
前期基準では16.24倍。
PBRは1.00倍で1倍台復活。
BPSは20433円(前日20544円)。
東証1部全銘柄のPBRは1.11倍。
225先物採用銘柄の益回りは2.71%(前日2.94%←2.73%←3.64%)。
配当利回りは1.39%。
ドル建て日経平均は190.26(12月13日が219.64)。
東証1部単純平均株価は27円高の2006円。
2月27日以来の2000円台回復。
3月16日の1600円が底だった。
(2019年末2327円、2018年末2077円、2017年末2946円)。
売買単価は1598円(前日1654円)。
東証1部の時価総額は567兆円。
シカゴ225先物終値は大証日中比145円安の20385円。
高値20680円、安値20355円。
大証夜間取引終値は日中比140円安の20390円。
気学では「変化日。前場引け尻の足取りに注意肝要」。
木曜は「前日来の波動について駆け引きせよ」。
金曜は「人気に逆行して前後場歩調を変える日」。
ボリンジャーのプラス1σが20159円。
プラス2σが20566円。
プラス3σが20973円と収束中。
一目均衡の雲の上限は20176円。
何とか上抜けた格好。
下限は18794円。
6月19日に白くねじれている。
勝手雲の上限は19759円で23日連続勝手雲の上。
RSIが64.49。
RCIが75.55。
今年8勝9敗の水曜日。
因みに・・・。
週刊朝日の今週号の見出しは「コロナ相場で強い日本株」。
さて吉なのか凶なのか。
「月の20日にモノ売るな」は古い格言だが・・・。
今年の曜日別勝敗(5月19日まで)
↓
月曜7勝10敗
火曜9勝9敗
水曜8勝9敗
木曜8勝11敗
金曜9勝9敗。
市場関係者も投資家さんも、その多くはトップギアで走っている銘柄に乗りたがる傾向があるように思う。
しかしいきなりトップギアで走っている車に乗るとケガをしやすい。
車はローからセコンド。
サードからトップと順を踏んでギアを上げスピードを上げるもの。
この手順プロセスを無視してはいけないのだが、そうもいかないのだろう。
自動車はギアがサードからトップになれば放っておいても勝手に走る。
勝手に走るが傍からみると早いスピードで気持ちが良い。
そうなれば、あれこれギアを操作することもない。
いわゆる市場関係者とか専門家は、おおむねサード以上で走る車が対象。
しかし本来の役割はローからセカンドの位置。
止まっている車をまずは走らせることこそ重要な役割なのだと思う。
もっとも・・・。
「あたかも最初から乗っていた」というフリをしたい向きも多いが・・・。
先駆者の悲劇とアンカーの悲劇。
どちらも喜劇と背中合わせだが・・・。
火曜のNYダウは390ドル安の24206ドルと4日ぶりに反落。
NASDAQは49ポイント安の9185ポイント。
S&P500は30ポイント安の2922ポイント。
ダウ輸送株指数は93ポイント安の8228ポイントと反落。
SOX指数は0.39%上昇。
VIX指数は30.60。
3市場の売買高は100.6億株(過去20日平均は113.4億株)。
225先物CME円建ては大証日中比145円安の20385円。
ドル建ては大証比日中比115円安の20415円。
ドル円は107.68円。
10年国債利回りは0.691%。
2年国債利回りは0.167%。
(兜町カタリスト櫻井)