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ダウ続伸95ドル高、FOMC議事要旨を好感
【市況】ダウ続伸95ドル高、FOMC議事要旨を好感


23日のNYダウ工業株30種平均は続伸し、前日比95ドル96セント(0.3%)高の3万4194ドル06セントで終えた。4月21日以来の高値。

米連邦準備制度理事会(FRB)はこの日、今月開かれたFOMCの議事要旨を公表した。その中で、「大多数の参加者が、利上げペースの減速がすぐに適切になるだろうと判断した」と明らかにした。さらに一部の参加者は、行き過ぎた金融引き締めが景気に打撃を与えるリスクに言及。利上げ減速により、金融システム不安定化のリスクが低下するとの発言もあった。

金融引き締めへの警戒感が後退し、買いが優勢となった。半面、米株相場の高値警戒感から上値は重かった。

議事要旨によると「かなり大部分」の参加者が「利上げペースの減速が間もなく適切になる」と判断したようだ。ほぼ予想通りの内容だが「12月のFOMCでの利上げ幅が0.5%に縮まる」との見方が改めて意識された。

米長期金利が3.70%前後に低下(前日終値は3.76%)し、金利低下局面で買われやすい高PERのハイテク株が上昇。顧客情報管理のセールスフォースとソフトウエアのマイクロソフトが高い。映画・娯楽のウォルト・ディズニーやクレジットカードのビザなど消費関連株も買われた。

一方、ディフェンシブ株の一角は売られた。バイオ製薬のアムジェンと通信のベライゾン・コミュニケーションズが下落した。

ナスダック総合株価指数は続伸した。前日比110.911ポイント(1.0%)高の1万1285.318で終えた。アナリストが投資判断を引き上げた電気自動車のテスラが大幅高となった。エヌビディアなど半導体株の上昇も目立った。




【シカゴ日本株先物概況】

23日のシカゴ日経平均先物は横ばいだった。12月物は前日と同じ2万8345円で引けた。11月の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で、利上げペースの減速が示唆されたことを好感し、続伸した。同日の米株式相場は上昇したが、日経平均先物の反応は限られた。

シカゴ日経225先物12月限 (円建て)
28345 ( +225 )
シカゴ日経225先物12月限 (ドル建て)
28355 ( +235 )
( )は大阪取引所終値比




【欧州株式市場】

■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 7465.24(+12.40)

23日のFTSE100種総合株価指数は続伸した。前日に比べ12.40ポイント(0.17%)高の7465.24で引けた。23日発表の英国の11月購買担当者景気指数(PMI、速報値)が前月から小幅に上昇し、投資家心理を支えた。

個別では、指数構成銘柄の約7割が上昇。資産運用会社ハーグリーブズ・ランズダウン(4.5%高)やオンライン食品販売オカド・グループ(4.2%高)が買われた。石油・ガス開発大手ハーバー・エナジー(2.6%安)、石油大手シェル(1.1%安)は反落した。



■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 14427.59(+5.24)

23日のドイツ株価指数(DAX)は小幅に続伸した。前日に比べ5.24ポイント(0.04%)高の1万4427.59で終えた。欧州中央銀行(ECB)の大幅利上げペースが鈍化するとの期待が投資家心理を支えた。ただ、11月開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の公表が控えているほか、24日は米市場が休場となるため、持ち高を積極的に傾ける動きは限られた。
個別では、エネルギー大手シーメンス・エナジーが2.7%高と買われた。


■フランス・パリ株価指数
CAC40 6679.09(+21.56)

フランスCAC40種指数は0.32%高だった。米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の内容を見極めようと様子見ムードが強まる中、買いが先行した。

 
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