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NYダウ470ドル高、新型コロナワクチンの実用化期待
【市況】NYダウ470ドル高、新型コロナワクチンの実用化期待

16日のNYダウ工業株30種平均は前週末比470ドル63セント高の2万9950ドル44セントで終え、今年2月以来となる過去最高値を更新した。新型コロナウイルスワクチンの普及で経済の正常化が進むとの期待が強まり、景気敏感株を中心に買いが優勢になった。
S&P500種株価指数は前週末比41.76ポイント(1.2%)高の3626.91と3600台に上昇し、連日で過去最高値を更新した。
 
米バイオ製薬のモデルナは開発中のコロナワクチンに関する臨床試験(治験)で、94.5%の有効性がみられたと公表した。数週間以内に米食品医薬品局(FDA)に緊急使用許可を申請する。9日には米製薬のファイザーも、独ビオンテックと共同開発するワクチンの高い有効性が確認できたと発表し、11月中にFDAに緊急使用を申請する方針を示していた。これを受けて景気回復期待が広がり、コロナウイルスの感染拡大で売り込まれていたエネルギー株、航空株などが買われた。ダウ構成銘柄では航空機大手ボーイング、石油大手シェブロンの上げが目立った。
 
ワクチン普及への期待が高まり、景気敏感株や業績面で新型コロナのダメージを受けていた銘柄が買われた。航空機のボーイングや石油のシェブロンなどが大幅高。映画・娯楽のウォルト・ディズニーや化学のダウも高い。クルーズ船や空運株にも買いが優勢だった。モデルナは10%近く上げた。
 
取引終了にかけて一段高となり、ダウ平均はほぼ高値引けとなった。節目の3万ドルまで50ドル足らずに迫る。11月に入って3400ドルあまり上げており、市場では「過熱感が強い。短期的には利益確定売りが出やすい」との声もあった。
 
ナスダック総合株価指数も続伸し、前週末比94.843ポイント(0.8%)高の1万1924.129と最高値を付けた9月2日以来の水準で終えた。スマートフォンのアップルなど主力ハイテク株の一角に買いが入り、指数を支えた。
 
 
NYダウ工業株30種(ドル)
29,950.44+470.63
S&P500種
3,626.91+41.76
ナスダック
11,924.129+94.843
NY金(ドル/トロイオンス)
1,886.20+12.90
NY原油(ドル/バレル)
41.47+1.34
円・ドル
104.56 - 104.60+0.12


 

【シカゴ日本株先物概況】


16日の日シカゴ経平均先物は続伸した。
12月物は前日比555円高の2万6175円で引け、16日の大取終値を185円上回った。

新型コロナウイルスのワクチン普及による景気回復への期待が広がった。
米バイオ製薬のモデルナが16日、開発中の新型コロナウイルスのワクチンの臨床試験で94.5%の有効性が認められたと発表した。また、バイデン氏が議会は速やかにパンデミック経済救済策を成立させる必要があると主張したことも後押しし、終日堅調推移となった。この日の12月物高値は2万6215円、安値は2万5645円。
 
 
シカゴ日経225先物12月限 (円建て)
26175 ( +185 )
シカゴ日経225先物12月限 (ドル建て)
26180 ( +190 )
( )は大阪取引所終値比
 
 

【欧州株式市場】

■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 6421.29(+104.90)
16日のFTSE100種総合株価指数は大幅に反発した。前週末の終値に比べ104.90ポイント(1.7%)高の6421.29と、終値では6月以来、約5カ月ぶりの高値で引けた。構成銘柄の約7割が上昇した。
16日早朝に発表された中国経済指標の改善を好感した買いが優勢で始まった。
米モデルナは開発中の新型コロナウイルスワクチンが臨床試験の結果、94.5%の確率で効果を示したと発表。これを受けて投資家心理が改善し、株価指数は大幅高となった。
ワクチンの早期普及による経済の正常化への期待が再燃し、景気敏感株を中心に上昇した。
 
個別銘柄では、航空機エンジンのロールス・ロイス、航空のインターナショナル・エアラインズ・グループ、レジャー・外食のウイットブレッドは急伸し、それぞれ10%近く上げた。インターコンチネンタル・ホテルズ・グループも高くなった。中国の景気動向に影響を受けすい石油株や鉱業株、銀行株など金融株は朝方から買いが続いた。
 
半面、巣ごもり需要が追い風となるネット専業スーパーのオカド・グループとネット食品デリバリーのジャスト・イートは売られた。
 
 
■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 13138.61(+61.89)
16日のドイツ株式指数(DAX)は続伸した。終値は前週末と比べて61.89ポイント高の1万3138.61だった。
16日早朝に発表された中国の経済指標の改善を受けて、中国の依存度が高い輸出株を中心に上昇した。バイオ製薬会社のモデルナが開発する新型コロナウイルスワクチンの有効性を示す発表を手掛かりに一段高となった。
個別では。航空エンジン大手のMTUエアロ・エンジンズと素材メーカーのコベストロが大幅高となった。BMWをはじめ自動車株も買われた。半面、電力のRWEは利益確定の売りで下落した。不動産関連株も下げた。
 
 
 
■フランス・パリ株価指数
CAC40 5471.48(+91.32)
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