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NYダウ52ドル安、買い先行も米中摩擦懸念
【市況】NYダウ52ドル安、買い先行も米中摩擦懸念

NYダウ52ドル安、米中高官協議を注視
 
19日のNYダウ工業株30種平均は3日ぶりに反落し、前日比52ドル29セント安の2万7094ドル79セントで終えた。
 
午前中は買いが先行した。一時は125ドル高まで上げた。
10月に予定される米中の閣僚級協議に向けて、19日から事務レベルの協議が始まり、米中の歩み寄りを期待した買いが入った。
ヘルスケア株や自社株買い計画を公表したマイクロソフトがけん引し、プラス圏で推移した。
好調な米経済指標も買いを促した。19日発表の8月の中古住宅販売件数は、前月比1.3%増と市場予想を上回った。8月の景気先行指標総合指数は前月比で横ばいとなり、小幅の低下を見込んでいた市場予想を上回った。
ただ、中盤以降はアップルやボーイング、スリーエム(3M)など中国市場への依存度が高い銘柄を中心に売りが広がり、ダウは終盤にマイナス圏に沈んだ。
 
香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(電子版)が19日、米中関係の権威で米政権へのアドバイザーを務めるマイケル・ピルズベリー氏が「対中関税を50%か100%に上げることもありうると述べた」と伝えた。中国共産党系の環球時報の編集長も19日、「米国が考えているほど中国は貿易協議で合意したいわけではない」とツイッターに投稿した。
 
米中関係が改善するとの期待から買われてきたアップルや建機のキャタピラーなど、中国関連とされる銘柄の売りを誘った。米債券市場で長期金利が低下し、利ざや悪化懸念からゴールドマン・サックスやJPモルガン・チェースといった金融株も下げた。
 
主要株価指数は過去最高値に近づき、投資家の高値警戒感は強い。米主要500社ベースの予想PER(株価収益率)は17倍を超え、過去1年あまりのレンジの上限にある。「バリュエーション(投資尺度)面から買いを入れにくい」との声があった。
 
セクター別では、公益事業やヘルスケアが上昇した一方、資本財や金融が下落。ヘルスケア株はこの日野党民主党が示した薬価引き下げ案を材料に買われたもようだ。
 
ナスダック総合株価指数は小反発し、前日比5.487ポイント高の8182.879で終えた。
 
 
NYダウ工業株30種(ドル)
27,094.79−52.29
S&P500種
3,006.79+0.06
ナスダック
8,182.879+5.487
NY金(ドル/トロイオンス)
1,506.20−9.60
NY原油(ドル/バレル)
58.68+0.57
円・ドル
108.02 - 108.03−0.02
 

【シカゴ日本株先物概況】


シカゴ日経平均先物は小幅続伸した。
12月物は前日比45円高の2万1955円で引け、19日の大取終値を85円上回った。
19日に始まった事務レベルの米中貿易協議で合意に向けての進展がみられるとの期待から買いが先行した。引けにかけては協議進展の期待が薄れ、伸び悩んだ。
この日の12月物高値は2万2090円、安値は2万1830円。
 
 
シカゴ日経225先物12月限 (円建て)
21955 ( +85 )
シカゴ日経225先物12月限 (ドル建て)
21985 ( +115 )
( )は大阪取引所終値比




【欧州株式市場】
■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 7356.42(+42.37)
FTSE100種総合株価指数は4営業日ぶりに反発した。前日の終値に比べ42.37ポイント高の7356.42で引けた。構成銘柄の約7割が上昇した。
朝方に上昇に転じた後は徐々に上げ幅が広がり、英中銀イングランド銀行が政策金利を据え置いた後、一段高となった。午後には、やや上げ幅が縮まった。割安感から銀行株が買われ、午後には医薬品株も上げたことから、株価指数の上昇に大きく貢献した。
 
個別銘柄では、航空のインターナショナル・エアラインズ・グループが3.8%高と携帯電話サービスのボーダフォン・グループは2.7%高ともに、アナリストによる投資評価の引き上げなどを受けて大幅高となった。医薬品のアストラゼネカは2.6%高と上昇も目立った。
 
一方、衣料小売りのネクストは5%超下がった。9月に入ってからも温暖な天候が続いた影響で、秋商戦の出足が低調だと示したことが嫌気された。ネット専業スーパーのオカド・グループは3.6%安とスポーツ関連小売りのJDスポーツ・ファッションは2.9%安と下落も大きくなった。
 
 
■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 12457.70(+68.08)
ドイツ株式指数(DAX)は続伸した。終値は前日と比べて68.08ポイント高の12457.70だった。18日の米利下げを受けて、欧州各国株式相場が上昇した。
 
個別では、医薬・化学大手のメルクが3%超上がった。ハイデルベルクセメントも上昇した。オンライン決済サービスのワイヤーカードは5%超下がった。航空のルフトハンザは、モルガン・スタンレーが売り推奨したことが響いて下落した。
 
 
■フランス・パリ株価指数
CAC40 5659.08(+38.43)
フランスの株価指数CAC40が前日に比べて0.68%上昇し、終値ベースで2007年12月以来およそ11年9カ月ぶりの高値で引けた。
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