不安定な相場展開か。
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不安定な相場展開か。 |
米中貿易摩擦懸念が再燃して世界株安の様相が強まるなか、日経平均は週初から大幅安となり、あっさり2万1000円を下回り、取引時間中には2万110円まで売られる場面もあった。
為替市場でドル円が105円台に突入したことや、人民元安が進行したことなども警戒ムードを高めた。アメリカ株に持ち直しの動きから日経平均にも買いも入ったが三連休を前にリスク回避姿勢が強く、戻りも限定的となった。
日経平均は、週間では402円の下落となり、週足では2週連続で陰線を形成した。
来週の不安定な相場展開か。
4日立ち合い。週前半で4-6月期の決算発表が一巡し、中盤以降は材料難となる。
お盆休みを取る市場参加者のタイミングでもあり、外部要因に振らされやすい地合いが続くだろう。米中貿易摩擦激化懸念がくすぶり続ける状況下では、大きく買われる場面があればやれやれ売りも出てくると想定される。
また、この先、アメリカ株の上昇が続くとすれば、早期の追加利下げ期待の高まりがその要因となる可能性が高くなる。その場合、為替の円安が期待しづらくなることが、日本株の上値を抑えるだろう。
来週は、14日の中国7月小売売上高や同工業生産、15日の米7月小売売上高など米中の重要経済指標が予定されている。今月下旬の22〜24日には米カンザスシティ連銀経済シンポジウム(ジャクソンホール)が予定されている。
■テクニカル・ポイント(9日現在)
21326.28 均衡表雲上限(日足)
21236.84 均衡表基準線(週足)
21223.48 均衡表雲下限(日足)
21218.00 13週移動平均線
21054.14 均衡表雲下限(週足)
20966.92 均衡表転換線(週足)
20966.92 均衡表基準線(日足)
20952.81 ボリンジャー:-1σ(25日)
20951.87 均衡表転換線(日足)
20888.39 ボリンジャー:-1σ(26週)
20870.13 ボリンジャー:-1σ(13週)
20697.92 6日移動平均線
20684.82 ★日経平均株価9日終値
20547.04 ボリンジャー:-2σ(25日)
20522.26 ボリンジャー:-2σ(13週)
20434.94 ボリンジャー:-2σ(26週)
20174.39 ボリンジャー:-3σ(13週)
20141.27 ボリンジャー:-3σ(25日)
19981.49 ボリンジャー:-3σ(26週)
7月25日から8月6日までの下落幅の3分の1戻しに相当する20681.53円を上回り、下値模索局面からの脱出を示唆した。
ボリンジャーバンドでは、終値は-2σと-1σの中間付近で推移。ザラ場で-3σを大幅に下回った6日を直近ボトムとする反転トレンド形成の流れにあり、来週は中心線側へのシフトが期待できよう。
ただ、RSI(14日ベース)は30.90%(前日40.51%)に低下し、買いの勢いの弱さを窺わせている。
【明日の好材料銘柄】
■ネットマーケティング <6175>
19年6月期の経常利益(非連結)は前の期連結比25.6%減の4.2億円になったが、20年6月期は前期比92.9%増の8.1億円に拡大を見込み、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。6期連続増収になる。
同時に、今期の年間配当は前期比1円増の6円に増配する方針とした。
■物語コーポレーション <3097>
19年6月期の連結経常利益は前の期比21.2%増の46.8億円になり、20年6月期も前期比8.8%増の51億円に伸びを見込み、15期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。17期連続増収、15期連続増益になる。
同時に、今期の年間配当は前期比20円増の110円に増配する方針とした。
■サニーサイドアップ <2180>
19年6月期の連結経常利益は前の期比96.7%増の7億1800万円に拡大し、20年6月期も前期比9.5%増の7億8600万円に伸びを見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。
同時に、今期の年間配当は5円とする方針で、株式分割を考慮した実質配当は前期配当と変わらない。
■サニーサイドアップ <2180>
19年6月期の連結経常利益は前の期比96.7%増の7億1800万円に拡大し、20年6月期も前期比9.5%増の7億8600万円に伸びを見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。同時に、今期の年間配当は5円とする方針で、株式分割を考慮した実質配当は前期配当と変わらない。
■アール・エス・シー <4664>
20年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益を従来予想の3600万円→8500万円(前年同期は9600万円)に2.4倍上方修正し、減益率が62.5%減→11.5%減に縮小する見通しとなった。