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ダウ続落500ドル安、米物価統計で利上げ警戒
【市況】ダウ続落500ドル安、米物価統計で利上げ警戒
9月30日のNYダウ工業株30種平均は続落した。前日比495ドル49セント安の2万8730ドル12セント(速報値)で終え、年初来安値を更新した。2万9000ドルを割り込むのは2020年11月以来、約2年ぶり。
 
朝方発表された8月の個人消費支出(PCE)物価指数は前年同月比6.2%上昇。伸び率は2カ月連続で鈍化したもののなお高水準となった。変動の激しいエネルギーや食品を除いたコア指数は4.9%上昇と、2カ月ぶりに伸びが拡大し、FRBによる積極的な利上げと急激な景気悪化に対する警戒感が広がった。
ただ、長期金利の低下が好感され、ダウはプラス圏に浮上する場面もあったが、長期金利が再び上昇に転じると、ハイテク株を中心に売りがかさみ、取引終盤にかけて下げ幅を拡大した。
 
世界の主要中央銀行による急速な金融引き締めが景気を冷やし、企業収益を圧迫するとの懸念から幅広い銘柄に売りが出た。インフレ加速を示す米経済指標も相場の重荷だった。
 
スポーツ用品のナイキが1割強下落し、ダウ平均の下げを主導した。前日夕に発表した大幅な減益決算と通期の売上高総利益率見通しの下方修正が嫌気された。競合するアンダーアーマー、フット・ロッカー、ルルレモン・アスレティカも売り込まれた。新型スマートフォンの需要低迷観測が重荷となり、アップルが続落した。
 
ナスダック総合株価指数も続落し、前日比161.887ポイント安の1万0575.619(速報値)で終えた。6月16日に付けた年初来安値(1万0646.099)を下回った。
 
S&P500種株価指数は前日比54.85ポイント安の3585.62(速報値)で終えた。同指数は連日で年初来安値を更新した。
 
 

【シカゴ日本株先物概況】

9月30日のシカゴ日経平均株価は続落した。12月物は前日比245円安の2万5930円で引けた。
根強いインフレ圧力を示す米物価統計を受けて連邦準備制度理事会(FRB)による積極的な利上げへの警戒感が広がり、続落した。日経平均先物にも売りが波及した。

シカゴ日経225先物12月限 (円建て) 
25930 ( -80 )
シカゴ日経225先物12月限 (ドル建て) 
25945 ( -65 )
( )は大阪取引所終値比




【欧州株式市場】

■イギリス・ロンドン株価指数

30日のFTSE100種総合株価指数は小幅に反発した。前日に比べ12.22ポイント(0.18%)高の6893.81で引けた。30日発表の4〜6月期の英実質国内総生産(GDP)改定値が前期比0.2%増となった。市場予想に反してプラス成長となったことが投資家心理を下支えした。
 
FTSEでは、指数構成銘柄の約8割が上昇。住宅大手バラット・デベロップメンツが5.8%高と上昇率トップだった。
 


■ドイツ・フランクフルト株価指数

30日のドイツ株価指数(DAX)は反発した。前日に比べ138.81ポイント(1.16%)高の1万2114.36で終えた。前日に約1年11カ月ぶりの安値で終えていたほか、9月に入って前日まで6.7%安となっており、値ごろ感からの買いが優勢だった。
DAXでは不動産大手ボノビアが5.6%高と買われた。
 



■フランス・パリ株価指数

フランスCAC40種指数は1.51%高だった。
英国中銀の機能回復を支援する国債市場への介入を受けたショートカバーが続いた。
 

 
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