堅調な展開も上値は重いか
![]() |
【オープニングコメント】 堅調な展開も上値は重いか |
10日の日経平均株価の堅調な展開か。
日経平均株価の予想レンジは、2万1200円-2万1400円。
9日のNYダウ平均は4日続伸し、前週末比38ドル高の2万6835ドルと、7月31日以来ほぼ1カ月ぶりの高値を付けた。足元でしっかりした地合いが続いていることから、買い優勢のスタートとなりそう。
前日のNY外国為替市場で円相場は1ドル=107円20銭台と約1カ月ぶりの水準まで下落した。米中摩擦への過度な警戒が和らぎ、米長期金利は前週末比0.08%高い(価格は安い)1.64%となり、日米の金利差拡大への思惑から円安・ドル高が進んだ。
為替の動きから電機などの輸出関連株に買いが入りやすいほか、米金利上昇は銀行など金融株を下支えするだろう。
半面、日経平均株価は約1カ月ぶりの高値圏にあり利益確定売りが上値を抑える可能性が高い。前日終値(2万1318円)近辺での小幅な値動きになりそうだ。
日経平均株価は26週線(前週末6日時点で2万1294円)を超えてきたことから、「ヤレヤレの売り」に上値が重くなる場面も想定される。
シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、9日の大阪取引所終値比20円高の2万1350円だった。
国内では日本工作機械工業会が取引終了後に8月の工作機械受注額(速報)を発表する。米中摩擦の影響で前年比でのマイナスが続く見通し。
【好材料銘柄】
■OSGコーポレーション <6757>
20年1月期第2四半期累計(2-7月)の連結経常利益は前年同期比2.1%減の3.6億円となり、通期計画の5.8億円に対する進捗率は5年平均の69.7%を下回る62.9%にとどまった。
■東京ボード工業 <7815>
東京都荒川区町屋に保有する土地売却に伴い、20年3月期第2四半期に売却益6億円を特別利益に計上する。通期業績への影響は現在精査中。
■学情 <2301>
11-7月期(3Q累計)経常が5%増益で着地・5-7月期も42%増益。
■アイスタディ <2345>
システム開発企業のエイム・ソフトの全株式を取得し子会社化する。取得価額は3.6億円。
■ストリーム <3071>
上期経常は23倍増益で着地。
■夢真ホールディングス <2362>
発行済み株式数(自社株を除く)の3.62%にあたる270万株(金額で20億円)の自社株取得枠を5.14%にあたる405万株(金額で30億円)に変更する。買い付け期間も12月19日までに延長する。
■ネクソン <3659>
発行済み株式数(自社株を除く)の3.6%にあたる3200万株(金額で300億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は9月10日から20年2月7日まで。
■ディー・ディー・エス <3782>
多要素認証基盤「EVE MA」がマイナンバーカードを活用した認証に対応。
■リプロセル <4978>
細胞機能測定システムの開発・販売で世界大手の米アクシオン・バイオシステムズ社と国内における販売代理店契約を締結。
【主な経済指標・スケジュール】
【国内】
10(火)
8月マネーストック(8:50)
8月工作機械受注(15:00)
《決算発表》
サムコ、シーイーシー、山岡家、HEROZ、アールエイジ、TBCSCAT、シャノン、マツモト、丹青社
【海外】
中国8月消費者物価指数(10:30)
中国8月生産者物価指数(10:30)
米アップルによる新製品発表
休場:インド
※株式スケジュールは予定の為、変更される場合があります。