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「11月最終日を含む週は高い」
「11月最終日を含む週は高い」
「11月最終日を含む週は高い」

アノマリーは「11月3連休明けの株高」。
今年は3連休がなかった。
そして「11月最終日を含む週の株高」。
背景は「9月中間配当の再投資」と大和のレポート。
今年は約5.7兆円の中間配当との指摘だ。
因みに・・・。
2000年以降の11月最終日を含む週の日経平均は20勝1敗。
確かに勝つ傾向だ。

もしも相場に極意みたいなものがあるとすれば・・・。
それは「限界を知る」ということなのかも知れません。
200日移動平均からの45%かい離。
25日移動平均からの5%かい離。
あるいはPER無限大とかPBR1倍割れ。
信用評価損率がプラスとか騰落レシオの60%割れ。
裁定買い残高が裁定売り残高と逆転。
紙芝居に表現された点が描く画像の位置などがその要素でもあります。
つまり「山より大きなイノシシはいない」ということ。
換言すれば「見えない影に怯えさせよう」というシナリオにまんまと乗って騒がないこと。
あるいは「巨大な幻影に期待感を抱かせよう」というシナリオに踊らないこと。
そういう意味で「限界を知る」。
株を売りたい人は強気になり、株を買いたい人は弱気を吐く。
そんなパラドックスにまみれて「他利」の対局にあるのが相場。
相当性格が悪くなければ実行できないのかも知れません。
 
そういえば・・・。
以前先輩と交わした会話にこんなのがあった。
「今のPERは連結。
1970年代の東京市場はすべて単体PER。
それを同一視して論じるのは茶番だろう。
バブルの崩壊は日本株のPERが60倍台まで買われ、絶対水準の49倍を超えたところからスタートした。
当時の日本株の特徴であった株式持ち合いによるPER押し上げ効果はほぼ23倍。
すなわち絶対水準はやはり49倍であった」。
PERの絶対水準49倍に拘れば今の日経平均を当てはめると何と81634円。
計算だけは可能なものだ。

「戦略の失敗は戦術では補えず、戦術の失敗は作戦では補えない」。
ある先輩の言葉である。
つまり現状認識に基づいた明確な目標が投資にも必要ということ。
曖昧模糊とした投資では儲からないということだろう。
あるいは「戦略を描く上で、最初から偶然性頼りの大儲けは構想すべきではない。
まずは、手堅く利益を積み重ねることを考える。
そして、最初に描いた構想がどうしても無理ならば、自分の稼げる範囲内の勝負を考える。 
それもまた無理な場合には最終手段として大儲けを考える、という順序になる。
戦略は自分の置かれた状況に合わせ描くべきものである」。
かなり深い。
そもそも・・・。
相場の方向を当てることはかなり難しいもの。
だからといって相場の方向を外すことも同様に難しい。
「当たらない」のと一緒で「外れない」。
かならず外れるものならば話は簡単なのだろうが・・


(櫻井)。
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