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25円高と小幅続伸 海外勢の買い継続
東証プライム市場(前引け)=25円高と小幅続伸 海外勢の買い継続

 
22日午前の日経平均株価は小幅に続伸し、前引けは前週末比25円59銭(0.08%)高の3万0833円94銭だった。
 
朝方は主力株が売りに押される展開となり日経平均は安く始まったが下値では押し目買いが厚い。寄り後は下げ幅を縮小し、ほどなくして上昇に転じた。前引けも小幅ながらプラス圏で着地している。前週の急騰の反動から利食い圧力も意識されるところだが、海外投資家とみられる買いが下値を支えた。半導体関連株の一角が引き続き買われ全体指数押し上げに寄与している。また、出遅れていた中小型株に買いが目立ち、値上がり銘柄数は1000を超えた。
 
日経平均は前週末にバブル経済崩壊後の高値を付けたとあって、一段の上値追いに慎重な雰囲気も広がった。前場中ごろからは前週末終値を挟み、方向感に欠く展開が続いた。日本株の根強い先高観と高値警戒感が交錯するなか、相場は上下とも大きく動きにくかった。「直近の海外勢主導の上昇相場に追随できていないデイトレーダー勢なども多く、高い相場水準の割には、投資家心理はそこまで上向いていない」という指摘もあった。
 
バブル崩壊後の高値を更新した日経平均株価だが、背景としては東証によるPBR改善要請や米著名投資家バフェット氏の追加投資表明、新日銀体制下での追加緩和継続などが挙げられている。また、投資主体別売買動向を見てみると、海外投資家は4月から6週連続で日本株を買い越している。推移を確認すると海外投資家が3月2週目から売り越し幅が縮小して4月2週目にかけて大きく買い越しに転じている一方で、信託銀行は6週連続で売り越している。日本株市場のメインプレーヤーである海外投資家の動向は今後も注目していく必要があるだろう。
 
アドバンテストなど、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の一角が日経平均株価をけん引しており、海外投資家による日本株選好の動きは継続していると考えられる。


 
 
東証株価指数(TOPIX)は3.26ポイント高の2164.95と小幅続伸した。
 
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で1兆4081億円、売買高は5億4725万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1039と、全体の約57%だった。値下がりは708、変わらずは88銘柄だった。
 
業種別株価指数(全33業種)では保険業、空運業、陸運業の上昇が目立った。下落は繊維製品、精密機器、金属製品など。
 
 
個別では、きょうも群を抜く売買代金をこなしているレーザーテックが高いほか、アドバンテストも買いが優勢、JTも上昇した。三菱重工業が値を上げ、ダイキン工業、ソシオネクストなども水準を切り上げた。アドバンテッジリスクマネジメント、野村マイクロ・サイエンスなども大幅高。テルモ、アステラスも上昇した。
 
半面、ルネサスエレクトロニクスが軟調、ソニーグループも売りに押された。ファーストリテイリング、第一三共、安川電、ルネサスも安い。アーレスティが大幅安、ダイコク電機、メドピアなどの下げも目立つ。

 
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