売り買い交錯、短期急騰の反動
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【市況】東京株式(寄り付き)=売り買い交錯、短期急騰の反動
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13日の日経平均株価は反落して始まった。始値は前週末比9円82銭安の3万0372円02銭。前週末に約7カ月ぶりの高値を付けたあととあって、幅広い銘柄に目先の利益を確定する売りが出ている。半面、下げ幅は限定的で底堅さが意識されている。一時は上昇に転じるなど、一進一退の動きとなっている。
前週末の米国株市場では新型コロナウイルス感染が再拡大していることを背景とした景気減速懸念から、NYダウが5日続落となるなど下値模索の動きを強めている。これとは対照的に東京市場では、ここ日経平均の上昇が急ピッチで進んでいた。
ただ、前週の急伸はメジャーSQ算出を前にした空売り筋の買い戻しが寄与した部分も大きく、SQ通過後の今週はその反動が出る可能性もある。きょうは、日経平均への影響力が大きい主力株中心に売り圧力が意識されそうだが、中小型株についてはテーマ物色の流れは健在で個別に買われるものも少なくなさそうだ。全体相場も国内での新型コロナウイルスの新規感染者数の増加ペースが鈍化していることや、自民党総裁選を控え、各候補者が掲げる経済対策などへの期待感が刺激材料となるだろう。
東京外国為替市場は午前9時2分時点で、1ドル=109円台の後半(前週末10日は1ドル=109円94−96銭)、1ユーロ=129円台の後半(同130円19−23銭)で取引されている。