上昇続くか、豪ドル円
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【為替】上昇続くか、豪ドル円
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20日の欧米為替市場は、英ポンド円が下落した。下落の理由は、次の2つが挙げあれる。まず1つは、英国の4月消費者物価指数(前年比)で、結果が0.8%と予想の0.9%を下回った。そして2つ目が、ベスリー英中銀総裁の議会証言の内容である。証言ではマイナス金利への言及が注目されたが、同総裁は「何事も排除しない」とマイナス金利を否定しなかった。
このことで、英中銀によるマイナス金利の観測が強まり、英ポンドは売りを加速させたというわけだ。値動きを見ると、欧州時間序盤は131.50円近辺まで下落するが、その後は買い戻され水準を132円台まで回復させる。
しかし、NY時間では再び売られ、安値を131.45円とした。英ポンド円は、20日移動平均線(132.20円近辺)が上値抵抗線として機能しており、この後は同水準を上限として戻り売りの展開を予想する。
その他、注目したいのは豪ドル円である。昨夜の豪ドル円は上昇し、高値を71.050円とした。日足チャートは下値を切り上げており、地合いは強いと判断できそうか。そのことから、豪ドル円は上昇の動きを予想する。上値の目標は節目72.00円を想定したい。
[提供:カネツFX証券株式会社]