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128円高、米株高とアジア株上昇を受け
東京株式(前引け)=128円高、米株高とアジア株上昇を受け
日経平均株価は前営業日比128円81銭高の2万1579円66銭、東証株価指数(TOPIX)は6.77ポイント高の1609.40と、ともに堅調な値動きだった。
 
前週末の地合いを引き継ぎ、主力株をはじめ広範囲にリスクを取る動きが強まった。米株高に加え、前場取引時間中に為替が円安含みで推移したこと、中国・上海株市場をはじめアジア株が全面高に買われたことなどが投資家の強気心理を後押しした。
世界景気の減速懸念の後退を背景に、これまで出遅れ感が顕著だった半導体関連株が大きく買われ全体地合いの改善につながった
 
寄り付き直後には上げ幅が160円を超えたが、「上値では国内金融機関の決算対策売りが出た」。「米中貿易交渉の行方がなお不透明」と買いを見送る投資家も多かった。
 
財務省が朝方発表した2月の貿易統計速報(通関ベース)は5カ月ぶりの黒字だった。懸念された中国向け輸出は3カ月ぶりに増加に転じたが、市場では「おおむね予想通り」として材料視されなかった。
 
市場からは「朝高後にいったん上げ幅を縮小した。香港メディアの『米中首脳会談が6月にずれ込む可能性』との報道(16日付)で中国株への警戒が指摘されたが、むしろ、日経平均2万1500円超えで戻り売りに対する警戒感から、利食いに傾いたのではないか。いずれにしろ、米国株が強ければ、売りを吸収して一段上に行けるとみている」との声が聞かれた。

 
 
業種別株価指数(33業種)は、その他金融業、石油・石炭製品、金属製品が上昇し、下落はパルプ・紙、鉱業、繊維製品など。
 
 
個別では、ソフトバンクグループ(SBG)やファストリ、任天堂が買い優勢、ZOZOも商いを伴い高い。東京エレクトロン、SUMCOやスクリンが上昇、資生堂も物色人気。メディカルシステムネットワークが値上がり率トップ、トリケミカル研究所も値を飛ばした。
 
半面、電通やユニファミマ、セブン&アイは売られた。キーエンスが値を下げ、大日本住友製薬も安い。アグレ都市デザインが急落、レオパレス21も売りに押された。日本特殊陶業、Hameeなども軟調だった。
 
東証2部株価指数は前週末比41.32ポイント高の6855.66ポイントと3日ぶり反発した。出来高2939万株。値上がり銘柄数は245、値下がり銘柄数は149となった。
 
個別では、FDKがストップ高。省電舎ホールディングスは一時ストップ高と値を飛ばした。金下建設、イムラ封筒、新潟交通は昨年来高値を更新。浜井産業、神島化学工業、コンテック、システム情報、石井表記は値上がり率上位に買われた。
 
一方、価値開発が昨年来安値を更新。東京ボード工業、ストリーム、カワニシホールディングス、アオイ電子、太平製作所は値下がり率上位に売られた。
 

 
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