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続落、景気回復や企業業績の鈍化を警戒
【市況】続落、景気回復や企業業績の鈍化を警戒

9日のNYダウ工業株30種平均は4日続落し、前日比151ドル69セント安の3万4879ドル38セントで終えた。3万5000ドルを割り込んだのは8月19日以来。

朝方発表された最新週の新規失業保険申請件数は前週比3万5000件減の31万件と、市場予想の33万5000件を下回った。前週に続き、昨年の新型コロナウイルス感染拡大以降の最少を更新。雇用情勢の改善が好感され、午前のダウは買い優勢の展開が続いた。

新型コロナウイルスのインド型(デルタ型)の感染拡大による米景気の回復鈍化懸念が売りを誘った。バイデン米政権が薬価引き下げの包括案を発表し、製薬株が売られたのも相場の重荷となった。

アメリカン航空グループなど空運各社が9日、デルタ型の感染拡大を理由に2021年7〜9月期の売上高見通しを一斉に引き下げた。今週に入ってエコノミストによる年後半の米経済成長率見通しの引き下げも相次いでいる。米連邦準備理事会(FRB)は8日発表の米地区連銀経済報告(ベージュブック)で夏場に景気回復ペースがやや鈍ったとの認識を示していた。1日あたりのコロナの新規感染者数(7日平均)も高止まりしており、経済正常化の遅れが改めて警戒された。

工業製品・事務用品のスリーエム(3M)や化学のダウなど、景気敏感株の一角が下げた。

製薬株への売りも相場を下押しした。米保健福祉省が9日、薬価を抑える対策を公表した。高齢者向けの公的医療保険「メディケア」での薬価交渉を可能にする法改正などを狙っており、製薬会社の収益を圧迫しかねないと懸念された。バイオ製薬のアムジェン、製薬のメルク、医薬・日用品のジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)の3銘柄でダウ平均を約70ドル押し下げた。

ダウ平均は午前中は168ドル高まで上昇する場面があった。9日発表の週間の米新規失業保険申請件数が31万件と市場予想以上に減り、コロナ感染が本格化した昨年3月以降の最低を更新した。9月上旬に全米で失業保険の拡充措置が失効し、申請件数はさらに減る見込み。米雇用が伸び悩むとの懸念がやや和らいだことも投資家心理の支えとなった。

ナスダック総合株価指数は続落し、前日比38.383ポイント(0.3%)安の1万5248.254で終えた。スマートフォンのアップル、ネット通販のアマゾン・ドット・コムなど8月下旬以降に上昇基調が続いた主力株に利益確定売りが出た。製薬株が売られる流れに押され、バイオ製薬のバイオジェンが7%下げた。




【シカゴ日本株先物概況】


9日のシカゴ日経平均先物は反発した。9月物は前日比170円高の3万0130円で引け、9日の大取終値を140円上回った。

9日の米株式市場で米株が反発して始まり、日経平均先物に買いが波及した。引けにかけては景気鈍化への懸念から米株が下げるにつれ、シカゴ日経平均先物は、上げ幅を縮めた。

新型コロナウイルス変異株の流行によりソフトウェアメーカーのマイクロソフト(MSFT)が従業員のオフィス復帰を無期限に延期したほか、航空各社が予約減少で見通しに慎重な見方を見せたため、消費、景気への影響を警戒した売りが強まり、下落に転じた。





【欧州株式市場】

■イギリス・ロンドン株価指数

9日のFTSE100種総合株価指数は3日続落した。前日の終値に比べ71.32ポイント(1.0%)安の7024.21となり、終値では7月下旬以来の安値で引けた。経済の先行き懸念から売りが優勢となり、指数構成銘柄の約7割が下落した。

日中を通して売りが優勢だった。外国為替市場でポンドが上昇し、多国籍企業銘柄に売りが出た。ポンド高が業績の重荷になるとの懸念から医薬品株や資源株、石油株、たばこ株などに売りが広がった。

個別銘柄で、飲料大手コカ・コーラ・ヘレニック・ボトリング・カンパニーが4.4%安、複合企業DCCが3.4%安、投資会社メルローズ・インダストリーズと産金・産銀会社ポリメタル・インターナショナルが3.2%安だった。

一方、小売大手B&Mヨーロッピアン・バリュー・リテールが1.4%高、外食・ホテル大手ウィットブレッドが1.3%高と堅調だった。

レジャー・外食のウイットブレッドなどレジャー関連株の上げが目立った。住宅建設株は買い戻された。

 

■ドイツ・フランクフルト株価指数

9日のドイツ株式指数(DAX)は小幅ながら3日ぶりに反発した。終値は前日と比べて12.87ポイント(0.1%)高の1万5623.15だった。

午前は売りが優勢だったが、小幅上昇に転じた。

個別では、医薬・化学大手のメルクが高くなり、医薬・農薬大手のバイエルは安かった。産業機器のシーメンスは買い戻され上げた。自動車株も堅調だった。



■フランス・パリ株価指数

フランスの株価指数CAC40と小幅高となった。
 
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