反落スタート、米株安と円高が重荷
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【市況】東京株式(寄り付き)=反落スタート、米株安と円高が重荷
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19日の日経平均株価は反落して始まった。始値は前日比250円04銭安の2万6541円08銭。
前日の米国株市場ではNYダウが続急落で600ドルを超える下げとなったほか、ナスダック総合株価指数も8日ぶりに反落した。インフレ懸念後退を背景にFRBによる金融引き締めペースが緩むとの見方が強まる一方、米経済の低迷に対する警戒感が目先筋の売りを誘発した。
2022年12月の米小売売上高と米鉱工業生産指数が市場予想を下回り、景気減速を意識した売りが優勢だった。ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は1.2%安と8営業日ぶりに反落した。
これを受けて東京株式市場もきょうはリスク回避ムードの強い地合いとなっている。
日経平均は前日に日銀の金融政策決定会合の結果を受けて後場に入り急上昇をみせたが、きょうはその反動もあって終日下値を模索する可能性が高いだろう。
外国為替市場で円相場は1ドル=128円台半ばと、前日夕に比べ大幅に円高・ドル安で進んでいる。前日には日銀の金融政策決定会合の結果を受け円安・ドル高が進んだが、一転して円買い・ドル売りの動きが強まった。輸出採算の悪化を懸念し、トヨタやSUBARUなど自動車株の下げが目立っている。
東証株価指数(TOPIX)も反落している。
個別では、ソフトバンクグループ(SBG)と東エレクが下落している。デンソーと日電産も安い。半面、三越伊勢丹や高島屋など百貨店株が高い。ANAHDとJR東海も上昇している。