中東情勢悪化で米ドル円急落、107円台へ
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【為替】中東情勢悪化で米ドル円急落、107円台へ
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7日欧米時間の外国為替市場において、米ドル円は底固い値動きであった。12月ISM非製造業指数(予想:54.5、結果55.0)をはじめ、複数の米経済指標で予想を上回る結果が確認されたこともあり、じりじりとではあるが米ドル買いが進み、NY時間中盤には7日高値を108.64円へ更新する場面もみられた。
しかし、東京時間に入ると一転して軟調地合いに転じ、107円台後半へと急落している。
8日東京時間に入った矢先、イランがイラク駐留米軍の基地を攻撃したとの報が流れたことがきっかけであった。トランプ大統領は事前に、イランの報復に対しては報復を以って対処する姿勢を示しており、中東情勢悪化の懸念が強まっている。
今回の問題の発端となった米国によるイラン司令官殺害が発覚した際に為替市場が円買いで反応したように、米国とイランの関係悪化は円買い要因として捉えられているため、米ドル円は目先も軟調な推移を強いられることとなりそう。
まずは昨年8月安値から12月高値までの上昇分の38.2%押しである107.71円付近目標となるが、明確に割れ込んだ際には同50.0%押し水準である107.9円付近まで下値余地が広がることが予想される。
[提供:カネツFX証券株式会社]