もみ合い展開か。

 
 
3連休明け12日の日経平均は売り買い交錯となったが、若干買い優勢の状態で着地し、終わってみれば25円高（2万8164円）と小幅ながら３日続伸した。
開始早々に200円以上下げたところから戻しており、売りづらさが強く印象づけられた。11日の米国市場では大型グロース株は弱かったが、本日の東京株式市場では大型ハイテク株の強さが目立った。
 
 
明日13日の日経平均株価は、もみ合い展開か。
連日で1990年8月8日（終値2万8509円）以来約30年5カ月ぶりの高値水準を付けた。
上昇トレンドを維持しつつも、市場では「冷静に考えれば、いったん休憩してもよい水準」、「前週7日からの上げピッチが速く、目先調整が欲しい」などの声が聞かれる。新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、ワクチン接種への期待や、金融緩和・財政出動による景気支援策を背景に投資家心理は落ち着いているが、きっかけ一つで売り圧力が増すことも想定される。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(12日現在)
 
30809.52　　ボリンジャー:＋3σ(13週)
30324.46　　ボリンジャー:＋3σ(26週)
29230.66　　ボリンジャー:＋2σ(13週)
28396.68　　ボリンジャー:＋2σ(26週)
28351.43　　ボリンジャー:＋3σ(25日)
 
28164.34　　★日経平均株価12日終値
 
27885.94　　ボリンジャー:＋2σ(25日)
27651.80　　ボリンジャー:＋1σ(13週)
27544.41　　6日移動平均線
27475.99　　均衡表転換線(日足)
27420.44　　ボリンジャー:＋1σ(25日)
27307.23　　均衡表基準線(日足)
26954.94　　25日移動平均線
26856.48　　均衡表転換線(週足)
26854.03　　新値三本足陰転値
26489.45　　ボリンジャー:-1σ(25日)
26468.90　　ボリンジャー:＋1σ(26週)
26072.94　　13週移動平均線
 
ローソク足は「赤三兵」を示現して買い意欲の強さを再確認する格好となった。5日線や25日線に加えて日足の一目均衡表の基準線と転換線も上向きで終了。
 
ボリンジャーバンド（25日ベース）で終値が+2σ上をキープしたこともあり、上値拡張トレンドの継続が予想される。一方、25日線との上方乖離率は4.49％と過熱ゾーン入りの目安となる5％ライン下方にとどまっているほか、東証1部の騰落レシオ（25日ベース）が102.40％（前営業日103.96％）と中立圏中央付近にあり、過熱感は乏しいようだ。