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ダウ反落45ドル安、中国のコロナ拡大懸念
【市況】ダウ反落45ドル安、中国のコロナ拡大懸念


21日のNYダウ工業株30種平均は反落し、前週末比45ドル41セント(0.1%)安の3万3700ドル28セントで終えた。

中国・北京市では、新型コロナの感染者数が増加している。一部地域では、企業に在宅勤務を呼び掛け、移動の自粛も要請。飲食店の営業制限や、バーやスポーツジムの営業停止も命じた。市場では、経済活動への規制強化により、世界経済を下押しするとの懸念が拡大。投資家心理が悪化し、売りが先行した。

中国で経済活動が鈍るとの観測から米原油先物相場が大きく下げ、一時1バレル75ドル台と期近物として1月以来の安値を付けた。採算悪化への懸念からシェブロンなど石油株が幅広く売られた。

投資家のリスク回避姿勢も誘い、ハイテク株の一角も下げた。顧客情報管理のセールスフォースやスマートフォンのアップルが下落し、半導体のインテルも売られた。景気懸念からクレジットカードのビザやスポーツ用品のナイキなど消費関連株も安い。

一方、ディズニーが6%高と上げが目立った。20日に2020年まで長く最高経営責任者(CEO)を務めたボブ・アイガー氏のCEO復帰を発表し、業績改善の期待が高まった。ドラッグストアのウォルグリーンズ・ブーツ・アライアンスや飲料のコカ・コーラなど、業績が景気の影響を受けにくいディフェンシブ株が買われたのも相場を支えた。ダウ平均は100ドル超上げる場面もあった。

また、サンフランシスコ連邦準備銀行のデイリー総裁はこの日の講演で、金融引き締め政策が実体経済に影響を与えるまでのタイムラグを注視する必要があると強調。引き締めの行き過ぎを警戒する必要があるとの認識を示した。米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げペース減速への期待が一段と高まり、ダウ平均がプラスに転じる場面もあった。

ナスダック総合株価指数は反落し、前週末比121.552ポイント(1.1%)安の1万1024.511で終えた。電気自動車のテスラが大幅安となり、交流サイトのメタプラットフォームズも売られた。
 



【シカゴ日本株先物概況】

21日のシカゴ日経平均先物は上昇した。12月物は前週末比80円高の2万8045円で引けた。中国の新型コロナウイルス感染拡大への懸念が重荷となり、小幅反落した。外国為替市場で円安・ドル高が進み、主力の輸出関連銘柄が買われるとの見方が先物の支えになった。

 

シカゴ日経225先物12月限 (円建て)
28045 ( +75 )

シカゴ日経225先物12月限 (ドル建て)
28050 ( +80 )

( )は大阪取引所終値比





【欧州株式市場】

■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 7376.85(−8.67)
21日のFTSE100種総合株価指数は反落した。前週末に比べ8.67ポイント(0.12%)安の7376.85で引けた。中国での新型コロナウイルス感染の再拡大で、需要懸念から原油相場が大幅に下落。原油安でエネルギー株が売られた。

個別では、石油・ガス開発大手ハーバー・エナジーが8.5%安と下落率トップ。オンライン食品販売オカド・グループ(4.9%安)や石油大手BP(3.8%安)、鉱業大手アングロ・アメリカン(2.3%安)も売られた。



■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 14379.93(−51.93)
21日のドイツ株価指数(DAX)は3営業日ぶりに反落した。前週末に比べ51.93ポイント(0.36%)安の1万4379.93で終えた。中国で新型コロナウイルスの感染が再拡大し、同国経済の悪化が欧州経済に悪影響を与えるとの見方から売りが優勢になった。
個別では、スポーツ用品大手アディダス(3.8%安)や同プーマ(3.0%安)が売られた。



■フランス・パリ株価指数
CAC40 6634.45(−10.01)
フランスCAC40種指数は0.15%安だった。中国の新型コロナウイルス拡大への懸念から売りが先行した。



 
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