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ダウ続落34ドル安、早期利上げ停止への期待後退
【市況】ダウ続落34ドル安、早期利上げ停止への期待後退


6日のNYダウ工業株30種平均は小幅に3日続落し、前週末比34ドル99セント(0.1%)安の3万3891ドル02セントで終えた。

労働市場の需給逼迫を背景に米連邦準備理事会(FRB)による早期の利上げ停止や年後半の利下げ転換の観測が後退し、売りが出た。半面、米景気の強さに着目した買いが相場を支えた。

先週末に発表された1月の米雇用統計では、非農業部門の就業者数が市場予想を大きく上回り、失業率は前月から低下した。労働市場の堅調さが確認されたことで、FRBの早期の利上げ停止や利下げ開始の観測が後退した。

債券市場では売りが優勢となり、金利が上昇した。株式市場では、金利上昇局面で割高感が増すハイテク株が売られ、相場を押し下げた。

米長期金利が3.6%台に上昇(前週末終値は3.52%)し、相対的な割高感が意識された高PER(株価収益率)のハイテク株の下げが目立った。

ただ、売り一巡後はダウ平均は下げ渋り、小幅高に転じる場面もあった。米景気自体は強いとの見方から、建機のキャタピラーや機械のハネウェル・インターナショナルなど景気敏感株の一角が買われた。前週までハイテク株買いの陰で売られていたヘルスケアなどディフェンシブ株の上昇もダウ平均の下値を支えた。

7日にはFRBのパウエル議長がワシントンDCの会合でインタビューに応じる。強い雇用統計を踏まえ、政策見通しが変化するか見極めたいとの雰囲気もあった。

ナスダック総合株価指数は続落した。前週末比119.505ポイント(1.0%)安の1万1887.450で終えた。ネット検索のアルファベットやネット通販のアマゾン・ドット・コムが下落した。半面、米国で一部車種を値上げしたと伝わった電気自動車のテスラは上昇した。




【シカゴ日本株先物概況】

6日のシカゴ日経平均先物は上昇した。3月物は前週末比65円高の2万7685円で引けた。6日に日本の株式相場が上昇したのを受け、シカゴの日経平均先物には買いが優勢となった。米景気の底堅さを意識されて買いが入った面もある。ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)の早期利上げ停止への期待が後退し、NYダウは、3営業日続落した。


シカゴ日経225先物3月限 (円建て)
27685 ( +5 )
シカゴ日経225先物3月限 (ドル建て)
27705 ( +25 )
( )は大阪取引所終値比






【欧州株式市場】

■イギリス・ロンドン株価指数
FTSE100 7836.71(−65.09)

6日のFTSE100種総合株価指数は3営業日ぶりに反落した。前週末に比べ65.09ポイント(0.82%)安の7836.71で取引を終えた。米国が撃墜した中国の偵察気球を巡り、米中間の緊張関係が高まるとの不安から6日の中国株が下落し、投資家心理を冷やした。資源株やエネルギー株に売りが出た。構成銘柄の9割弱が下落。
個別銘柄では、保険大手プルデンシャルが4.8%安と最も下げがきつく、オンライン食品販売オカド・グループが3.4%安、投資会社ハーグリーブス・ランズダウンが3.3%安、通信大手BTグループが3.2%安で続いた。一方、同業エアテル・アフリカは3.5%高、エネルギー小売り大手セントリカは1.8%高、製薬大手GSKは1.5%高だった。




■ドイツ・フランクフルト株価指数
DAX 15345.91(−130.52)

6日のドイツ株価指数(DAX)は続落した。前週末に比べ130.52ポイント(0.84%)安の1万5345.91で終えた。欧州中央銀行(ECB)の利上げ継続観測が再燃するなか、ドイツ長期金利が上昇し、金利動向に敏感な不動産株やハイテク株に売りが出た。
個別では、通販大手ザランドが5.6%安で下落率トップ。スポーツ用品大手アディダスが3.5%安、自動車大手フォルクスワーゲン(VW)グループの持ち株会社ポルシェSEが3.1%安、素材化学大手コベストロも2.8%安と売られた。



■フランス・パリ株価指数
CAC40 7137.10(−96.84)

フランスCAC40種指数は1.34%安だった。
前週末に発表された強い米雇用統計などを受け、各国中央銀行による利上げが想定よりも長期化するのではないかとの見方が相場を下押しした。



 
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