「いやいやえんから脱却」
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「いやいやえんから脱却」 |
「いやいやえんから脱却」
NY株式市場で主要株価3指数は市場最高値を更新。
NYダウは29000ドルにあと一息まで迫った。
「イランがイラクの米軍駐留基地にロケット弾を発射したことに対しさらなる軍事行動を望まない」というトランプ大統領の姿勢を好感。
イラン外相も司令官殺害を受けた対応を「完了」したとしている。
アップルが2.1%上昇し全体をけん引。
同社のiPhoneの中国販売が昨年12月に前年同月比18%超増加。
ジェフリーズが目標株価を引き上げたことも支援材料になった。
来週に決算発表を控えるシティやゴールドマンついての証券会社の強気な見方も追い風。
中国副首相が米国との「第1段階」通商合意の調印に向け13日からにワシントンを訪問予定。
一方トランプ大統領は「米中の第2段階の通商合意に向けた交渉は間もなく始まる。
しかし今年11月の大統領選が終わるまで妥結を見送ることもあり得る」とコメント。
市場への影響は限定的だった。
30年国債の入札好調に債券が買われ利回りは低下。
10年国債利回りは1.854%。
2年国債利回りは1.580%。
焦点は今夜の雇用統計。
非農業部門雇用者数の伸びが16万4000人と前月の26万6000人から鈍化するとの予想だ。
米・イランの衝突懸念の一段の後退で円は売られ1ドル=109.57円。
対ドルで2週間ぶりの安値となった。
欧州では英FTが続伸、独DAXが3日続伸、仏CACが続伸で史上最高値を更新した。
恐怖と欲望指数は92→93。
木曜の日経平均は寄り326円高、終値535円高の23739円。
日足は2日ぶりの陽線。
大納会23656円と大発会23365円の窓は埋めた。
大発会からの下落幅は取り戻し、あとは27日のマド(23837円)が課題となった。
「トランプ大統領が中東での軍事力行使に慎重な姿勢を示したことで安心感が拡大」との解釈だ。
25日線(23623円)をアッサリ回復したこと」はポジティブに好感。
10年国債利回りが0%に上昇したことも悪くはない。
日経ジャスダック平均は昨年来高値を更新。
2018年6月以来1年7ヶ月ぶりの水準だ。
東証1部の売買代金は2兆1476億円。
値上がり1960銘柄(前日150銘柄)、値下がり157銘柄(前日1960銘柄)。
新高値144銘柄(前日43銘柄)と再度3ケタ復活。
新安値5銘柄。
騰落レシオは103.85(前日95.62)。
NTレシオは13.73倍と上昇。
サイコロは5勝7敗で41.7%。
25日線(23623円)からは0.49%のプラスかい離。
大納会以来4日ぶりに25日線上に浮上した。
200日(21911円)からは5.97%のプラスかい離。
5日線(23476円)も6日ぶりに超えた。
13週線(23359円)も回復。
松井証券信用評価損益率速報で売り方▲14.799% 。
買い方▲6.300%。
マザーズ銘柄ネットストック信用評価損益率で売り方▲7.785%。
買い方▲12.936%。
空売り比率は38.2%で5日ぶりに40%を下回った。
空売り規制なし銘柄の比率は6.9%。
日経HVは16.7、日経VIは14.77。
日経平均採用銘柄のPERは14.41倍。
EPSは1647円。
PBRは1.16倍。
BPSは20465円。
225先物採用銘柄の益回りは6.94%。
ドル建て日経平均は217.20(12月13日が219.64)。
東証単純平均株価は37円高の2332円。
(2019年末2327円、2018年末2077円、2017年末2946円)。
シカゴ225終値は大証日中比45円高の23745円。
高値23775円、安値23440円。
気学では「人気に逆行して動く日」。
火曜は「押し込むと跳ね返す日。悪目買い方針良し」。
水曜は「上寄りすると押し込む日」。
木曜は「逆向かいの日。大いに高きは売り、安きは買い」。
金曜は「一方に偏して動く日。足取りにつくべし」。
12月4日以来の下抜けとなった勝手雲の下限(23569円)はクリア。
上限は23773円。
クリア出来れば水面下は大納会以来5日となる。
その勝手雲は17日に黒くねじれている。
昨年34勝18敗と勝ち越し4年連続勝ち越しの金曜。
●〇●〇となったは後の○○が欲しい。
12月メジャーSQ値23895円が目標のオプションSQ日。
視点はメジャーSQだから下回っても問題はないがSQ後1週間が重要だ。
期待は来週火曜14日の「株高の日」。
週足陽線基準は23204円。
昨年末比プラス基準は23656円。
ファーストリテの下方修正は「織り込み済み」として「見えないフリ」なのだろう。
「安川電の受注のマイナスが気にかかる」という声もある。
とはいえ、良きにしろ悪しきにしろ森が木を蹂躙するのだろう。
「夜の雇用統計に注意」という免罪符だけは聞きたくない週末。
日銀の生活意識アンケート。
消費増税後に支出を控えたとの回答は全体の33%。
前回2014年の消費増税後の調査では60%だった。
「キャッシュレス決済のポイント還元や軽減税率が背景」との解釈。
そして「消費行動を大きく変えていない個人が多い実態」とも。
迎合論なのか、実態なのかは不明だが・・・。
「消費増税が足かせ」なんて嘆く業界関係者もいる。
しかし過去は変えようがない。
野党ではないのだから「こうすれば良くなる」という未来への指針を持って欲しいものだ。
いつも「いやいやえん」では市場は見放されてしまうかも知れない。
「消費増税後数か月で日経平均は年初来高値を更新した」というのが現実。
むしろ政策の問題ではなく「買いたいものがない」という見方も否定はできないだろう。
暫定SQ値は23857円19銭。
12月SQ値は上回れなかったが「幻」ではない。
NYダウは211ドル高の28956ドルと続伸。
一時28988ドルまで上昇した。
NASDAQは74ポイント高の9209ポイント。
S&P500は21ポイント高の3274ポイント。
ダウ輸送株指数は42ポイント高の11025ポイントと3日続伸。
SOX指数は0.60%上昇。
VIX指数は12.56。
3市場の売買高は73億株(直近20日平均70.6億株)。
225先物CME円建ては大証日中比45円高の23745円。
ドル建ては大証比日中比70円高の23770円。
ドル円は109.51円。
10年国債利回りは1.854%。
2年国債利回りは1.580%。
スケジュールを見てみると・・・
10日(金):オプションSQ、TOKYO AUTO SALON(幕張)、家計調査、景気動向指数、米雇用統計、一粒万倍日・鬼宿日・天恩日・神吉日
週末:東京eスポーツフェスタ(ビッグサイト)、台湾総選挙
13日(月):成人の日で休場、米財政収支
14日(火):国際収支、景気ウォッチャー調査、米消費者物価、ウィンドウズ7の延長サポート終了、株高の特異日
15日(水):マネーストック、工作機械受注、自動運転EXPO(ビッグサイト)、米生産者物価、NY連銀製造業景況感、ベージュブック
16日(木):機械受注、国内企業物価指数、米輸出入物価、小売売上高、企業在庫、対米証券投資、フィラデルフィア連銀製造業景況感
17日(金):第三次産業活動指数、米鉱工業生産、住宅着工件数、ミシガン大学消費者信頼感、変化日
◇━━━ カタリスト━━━◇
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