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上値の重い展開か

上値の重い展開か
 
25日の日経平均が3日ぶりに反発。終値は前日比116円高の2万3204円だった。
前日の米株反発で市場に一定の安心感が広がり買い優勢の展開に。9月末の権利付最終売買日である28日を前に配当取りを狙った買いが入ったことも相場を下支えした。取引時間中の中国などアジア株全体が高かったことも安心感につながったようだ。
今週はやや軟調な展開となった。
祝日が2日あり立ち合いは3日。東京市場が休場の間の海外市場が不安定な動きを見せたことから、週明けから売りに押された。
24日は米国株の全面安を受けてリスク回避ムードが高まり大幅安。25日は米国株の上昇を受けて買い戻しが入ったが、24日の下げ分が大きく、週間では下落した。
これだけの米株安にもかかわらず週を通して2万3000円より上を維持するなど、底堅さは印象づけられた。日経平均は週間では155円の下落となり、週足では2週連続で陰線を形成した。
 
来週は上値の重い展開か。10月相場に突入し、週末には米雇用統計の発表が控える。
米国株は足元で調整色を強めており、仮に切り返す場面があったとしても、重要指標の発表を前にしては戻り売りが出てくる可能性が高い。
9月の権利落ちのタイミングとなり、配当再投資への期待が下支えにはなる一方、権利取得をにらんだ実需の買いは一服が見込まれる。大型株は積極的には手掛けづらく、IPO銘柄など値動きの軽い銘柄への注目度が高まると予想する。
秋相場(10月相場)は2万3000〜3500円をコアレンジに推移するだろう。
11月初旬には米大統領選があるため、米国株に関してはひょっとするとその結果が出るまでお休み(調整)となるかもしれない。そのため国内では個別株物色がしばらくは続きそうだ。
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(25日現在)

24283.85  ボリンジャー:+3σ(13週)
23788.06  ボリンジャー:+2σ(13週)
23772.88  ボリンジャー:+3σ(25日)
23588.70  ボリンジャー:+2σ(25日)
23404.52  ボリンジャー:+1σ(25日)
23310.85  均衡表転換線(日足)
23299.02  6日移動平均線
23292.28  ボリンジャー:+1σ(13週)
23279.04  ボリンジャー:+1σ(26週)
23220.34  25日移動平均線
 
23204.62  ★日経平均株価25日終値
 
23088.50  均衡表基準線(日足)
23036.15  ボリンジャー:-1σ(25日)
22882.65   新値三本足陰転値
22851.97  ボリンジャー:-2σ(25日)
22796.49  13週移動平均線
22789.36  75日移動平均線
22667.79  ボリンジャー:-3σ(25日)
22648.05  均衡表雲上限(日足)
22646.11  均衡表転換線(週足)
22434.31  均衡表雲下限(日足)
22300.71  ボリンジャー:-1σ(13週)
22017.02  200日移動平均線
 
5日線下を走る25日線をわずかに下回ったが、25日線は緩やかな上向きをキープした。ローソク足は寄り引けほぼ同値で上下に短いヒゲを伴う十字線に似た形状を描いたほか、RSI(14日ベース)が49.26%と中立圏中央の50%に肉薄し、売り買いの拮抗状態を窺わせた。一目均衡表では基準線が16日を起点に横ばいで推移しており、もみ合い長期化を示唆している。
ただ、週足ベースのパラボリックは今週、売りサイン点灯を開始しており、来週以降の売り圧力増大リスクに留意が必要だろう。
 
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