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189円高と反発 好業績銘柄に買い
東京株式(前引け)=189円高と反発 好業績銘柄に買い

9日午前の日経平均株価は反発し、午前終値は前日比189円73銭(0.50%)高の3万8392円10銭だった。
 
きょう前場は、朝方は売り買い交錯のなか日経平均は前日終値近辺でもみ合う動きをみせたが、次第に上値指向を強めた。前日の欧州株市場が総じて高く、英国やドイツでは主要株価指数が最高値を更新、米国株市場でもFRBによる利下げ期待の再燃でNYダウが6連騰と上値追いを続けており、東京株式市場でもきょうはリスク回避目的の売りは鳴りを潜めている。日米で長期金利が上昇傾向にあることはハイテク株などに向かい風となっているが、外国為替市場では円安水準が維持されていることで、これが株価にポジティブに作用している。時価は中期波動の分水嶺である75日移動平均線近辺で強弱観を対立させている。
 
業績見通しは強弱感が分かれる内容となっているが、市場では「アナリスト予想を上回る業績見通しを示した銘柄には素直に買いが入っており、相場を支えている」との見方があった。オムロンは8日に発表した今期の連結営業利益見通しが市場予想を上回り、買いが膨らんだ。自社株買い枠の設定を発表するなど株主還元強化を打ち出す企業も投資家心理の支えとなった。
 
日経平均は寄り付き後に下落する場面もあった。日銀が朝方に公表した4月25〜26日開催分の金融政策決定会合の「主な意見」で、「金利のパスは市場で織り込まれているよりも高いものになる可能性がある」などの指摘があった。日銀の追加利上げへの警戒感が高まったほか、外国為替市場で円相場が1ドル=155円台前半まで上昇する場面があったことが重荷となった。英半導体設計のアーム・ホールディングス株が米国時間8日夕の決算発表後に時間外取引で急落し、アームの親会社のソフトバンクグループ(SBG)や半導体関連株の一角が下落したのも重荷だった。

 
 
 
東証株価指数(TOPIX)は反発した。前引けは20.62ポイント(0.76%)高の2727.05だった。JPXプライム150指数は反発し、8.44ポイント(0.72%)高の1186.69で前場を終えた。
 
前引け時点の東証プライムの売買代金は概算で2兆2378億円、売買高は8億4103万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1227。値下がりは369、横ばいは55だった。
 
業種別株価指数(33業種)はその他金融業、その他製品、金属製品が上昇。電気・ガス業、証券・商品先物取引業は下落。
 
個別では、きょうも断トツの売買代金をこなしているレーザーテックが高く、ディスコも売買代金を膨らませ高い。任天堂が上昇し、オリックスも値を上げた。三井住友フィナンシャルグループなどメガバンクも堅調。ヤマハ、IHI、横河電が上げた。コーセーはストップ高に買われた。
 
半面、三菱重工業が冴えず、ソシオネクスト、東京エレクトロンも売りに押された。ヤマトHDや太陽誘電、三菱重は下げた。レノバが急落、ローム、ライオン、山崎製パンなども大きく下げる展開になった。
 

 
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