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461円安と反落、中東情勢緊迫で全面安
東京株式(前引け)=461円安と反落、中東情勢緊迫で全面安

8日午前の日経平均株価は大幅に反落し、前日比461円08銭安の2万3114円64銭で前場を終えた。一時は取引時間中として2019年11月21日以来およそ1カ月半ぶりに2万3000円を割り込み、下げ幅は600円を超えた。
 
外国為替市場のドル円相場が7日の米国時間に入って強含むなど、「前日の米市場ではリスク回避姿勢が少し和らいだ感じもあった」という。
しかし、取引開始直前にイラク領内の米軍施設が砲撃されたと伝わると、米国とイランの対立激化への警戒が高まった。為替はドル安・円高に振れ、日経平均も寄り付きから300円以上値下がりした。
海外の短期筋などが株価指数先物に売りを出し、東証1部に上場する9割の銘柄が下落する全面安となった。「円高進行に加え、原油高が輸出企業を中心とした日本の企業業績を圧迫するとの思惑が強まった」
前場は2万3000円近辺で踏みとどまったが、「米国がどう反応するか、見守っている状態」いい、買い見送り姿勢は消えなかった。
 
ただ、日経平均は前引けにかけ下げ渋った。前引け後、日経平均先物3月物は2万3300円台に急速に下げ渋った。「我々は事態の深刻化も戦争も求めていないとイランの外相が述べた」と米CNNが伝え、買い戻しが入った。
 
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は大幅安。
前引けの東証1部の売買代金は概算で1兆3476億円、売買高は7億8649万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は2053で値上がりは79、変わらずは29だった。
 
 
業種別株価指数は32業種が下落し、海運業、ガラス・土石製品、精密機器、不動産業、機械の下落率が大きかった。上昇は鉱業のみ。
 
個別では、ソフトバンクグループ(SBG)が軟調、ファーストリテイリングも安い。トヨタ自動車も値を下げた。三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクも軟調。ネクステージが急落、ボルテージも大幅安。テルモ、ファナックや川崎汽も安い。
 
一方、石川製作所、豊和工業がいずれもストップ高に買われるなど防衛関連株に物色資金が集まった。国際石開帝石や石油資源などの資源関連株も上昇した。
 
 
東証2部株価指数は前日比125.00ポイント安の7214.74ポイントと反落した。
出来高7806万株。値上がり銘柄数は51、値下がり銘柄数は385となった。
 
個別では、新内外綿、京進が昨年来安値を更新。田岡化学工業、レオクラン、サイオス、アルメディオ、アドテック プラズマ テクノロジーが売られた。
 
一方、日本アビオニクス、日建工学が一時ストップ高と値を飛ばした。KHC、三井住建道路、ギグワークス、日本ケアサプライ、アイケイなど13銘柄は昨年来高値を更新。バイク王&カンパニー、テクノマセマティカル、アゼアス、セコニック、理経が買われた。

 
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