米株安と円安一服に加え、人民元安でリスク回避ムード
東京株式(前引け)=米株安と円安一服に加え、人民元安でリスク回避ムード
|
日経平均株価は不安定な値動きだった。朝方は前日の米国株安や円高を受けて利益確定売りが先行した。いったん、円高の一服感や来週から本格化する4〜6月期決算発表での好業績を期待した押し目買いに、前日比100円超高まで切り返す場面があった。
しかし、午前10時半すぎに人民元の下落とともに中国・上海株が下押し、つれて米株価指数先物も軟化。市場の雰囲気が一変する形で、日経平均は先物主導で一段安となり、下げ幅を一時200円超に広げた。
PX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も、ともに続落した。
市場関係者は「20日に日経平均が2万2739円を上回って終われば、短期的なトレンドを示す25日移動平均線が上向きに転換する。上昇相場入りが確認できる」と強気だったが、目算が狂いそうな状況だ。
東証1部の出来高は6億5208万株、売買代金は1兆1821億円。騰落銘柄数は値上がり746銘柄、値下がり1248銘柄、変わらず107銘柄。
業種別株価指数(33業種)は、非鉄金属、鉄鋼、保険業の下落が目立ち、上昇は、石油・石炭製品、空運業、食料品など。
個別では、ソフトバンクグループが冴えず、住友鉱やJFE、コマツが下げた。第一生命HDや東エレク、丸紅も売られた。電通が急落した。アルバック、コカ・コーラ ボトラーズジャパンホールディングスの下げも目立つ。ショーケース・ティービーも安い。
一方、キーエンスが堅調、村田製作所も買い優勢。第一三共、田辺三菱製薬やキリンHDは高い。テルモやKDDI、JTも買われた。
レノバは一時ストップ高に買われた。サニックスが高く、インターアクションも物色人気に。
東証2部株価指数は前日比2.73ポイント安の7381.74ポイントと5日ぶり反落した。
出来高4483万株。値上がり銘柄数は203、値下がり銘柄数は206となった。
個別では、関門海、マナック、西川ゴム工業、ダイハツディーゼル、トリニティ工業など7銘柄が年初来安値を更新。DNAチップ研究所、インスペック、ビート・ホールディングス・リミテッド、杉村倉庫、児玉化学工業が売られた。
一方、セイヒョー、あじかん、日本ギア工業が年初来高値を更新。パス、扶桑電通、ファステップス、アピックヤマダ、サンセイが買われた。