42円と小幅高、底堅くスタート
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【市況】東京株式(寄り付き)=42円と小幅高、底堅くスタート
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19日の日経平均株価は小動きで始まった。始値は前日比42円39銭高の2万9641円05銭。
前日の米株式市場ではナスダック総合株価指数が好業績銘柄への買いを受けて最高値を更新した。主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)も上昇した。東京株式市場では値がさの半導体関連株への買いが相場の支えになっている。
為替は1ドル=114円20銭前後と前日夕方に比べ円安で推移している。
政府はきょう経済対策を閣議決定する。財政支出は過去最大の55.7兆円と伝わっており、市場では「規模ありきの感は否めないが、短期的には材料視した買いも入りやすい」(国内証券の情報担当者)との指摘があった。
日経平均は心理的な節目の3万円が意識されて利益確定売りや戻り待ちの売りが引き続き出やすく、上値は重い。寄り付き直後に下げに転じる場面もあった。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)も反発している。
寄り付き時点で業種別では33業種中、12業種が高く、値上がりは鉱業、石油、精密機器、その他製品など。値下がり上位に紙パ、空運、証券、保険、建設など。
個別では、東エレクや太陽誘電が上昇している。日電硝、任天堂、日立も高い。一方でソフトバンクグループ(SBG)が売られている。コマツやニコン、カシオも下落している。