反発、FOMC受けた米株高受け
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【市況】東京株式(寄り付き)=反発、FOMC受けた米株高受け
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30日前場寄り付きの日経平均株価は反発し、前日に比べ80円ほど高い2万2400円台後半で推移している。上げ幅は一時100円を超えた。
米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長による米連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見を受け、強力な金融緩和策が長く続き株式市場を支えるとの見方が強まった。米主要株価指数がそろって上昇した流れを引き継ぎ、日本株は買いが先行している。
パウエル議長は6月以降の新型コロナウイルスの感染拡大を受けて景気回復ペースが鈍化したとの認識を表明した。近い将来の追加的な金融緩和策も示唆した。中央銀行による経済下支えが長期間継続するとの安心感から買いが広がっている。
ただ、国内では新型コロナの懸念が根強い。29日に全国で確認された新型コロナの新規感染者は同日午後10時時点で1237人と初めて1000人の大台を超えた。感染拡大に歯止めがかからず、景気回復の遅れへの懸念が上値を抑えている。市場予想を下回る内容が目立つ国内企業の決算発表への警戒感も重荷だ。
外国為替市場で1ドル=105円台を下回るなどドル安・円高方向で推移していることは主力輸出セクター中心にネガティブ材料となるが、取引時間中はこの為替の動向や中国などアジア株市場、米株価指数先物の動きなどを横目に不安定な動きとなる可能性もある。個別株ベースでは決算発表を絡め明暗を分ける形が想定される。
JPX日経インデックス400と東証株価指数(TOPIX)は反発。業種別のTOPIXは輸送用機器、情報・通信業などが高い。
個別では、野村、エムスリーは市場予想を上回る好決算を受けて買われている。トヨタ、スズキ、日電産、ソフトバンクG、富士通、東エレク、TDKも高い。
半面、花王、三越伊勢丹など、振るわない決算や見通しを示した銘柄には売りが目立つ。
ファナック、スクリン、第一三共がさえない。
テクニカル的にはIIJ(3774)、ライオン(4912)、アグロカネ(4955)、パノパシ(7532)、イオン(8267)が動兆。
人気はコパ(7689)、田岡化学(4113)、キャリア(6198)、ビットワン(2338)、SHOEI(7839)、バリューデザ(3960)、No.1(3562)、シマノ(7309)、シマノ(7309)、テクノフレ(3449)、エーアイ(4388)、クックパッド(2193)、プロルート(8256)、ライドオン(6082)、FDK(6955)。