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為替の動きにも警戒

為替の動きにも警戒
 
日経平均株価は週初から大幅安。
前週末の米国市場は、主要株価指数が下落した。中東を巡る地政学リスクが高まるなか、質への逃避の動きが強まったほか、サンフランシスコ連銀のデイリー総裁が「政策金利を調整する緊急性はない」と述べるなど、米連邦準備制度理事会(FRB)高官から早期の利下げに否定的なコメントが相次いだことも重荷となった。東京株式市場もこうした流れを引き継ぎ、幅広い銘柄に売りが先行した。
日経平均株価の下げ幅は一時700円を超える場面があった。ただし、円相場が1ドル=153円台後半へと円安に振れており、これが輸出関連株の下げ渋りにもつながり、全般相場を支えていた面もあるようだ。
ただ、TOPIXに至っては0.2%安(日経平均は0.7%安)と小幅な下落にとどまっており、あすへの期待が高まる1日であったとも言える。
 
 
中東情勢については、イランは攻撃を継続する意志はないと表明しているほか、イスラエルも報復は自制しており、足元では小康状態となっている。ただ、今後、連鎖的な攻撃が行われれば、世界的にリスク回避の動きが強まる懸念は残り、引き続き警戒が必要だろう。
 
また、米国では15日、4月のニューヨーク連銀製造業景気指数や3月の小売売上高の発表が予定されている。インフレ長期化懸念が拭えないなか、市場予想を上回る強い結果となれば、ドル買いが再度加速する可能性もあり、為替の動きにも警戒する必要があろう。
 
本日の米国株に強い反発が見られるか、また、先週4.5%台に乗せた米国の長期金利(10年債利回り)が今週は低下してくるかといった点が大きく注目される。
 
 
 
■上値・下値テクニカル・ポイント(15日現在)
 
41673.69  ボリンジャー:+3σ(25日)
41011.12  ボリンジャー:+2σ(25日)
40348.55  ボリンジャー:+1σ(25日)
40256.87  ボリンジャー:+1σ(13週)
39685.98  25日移動平均線
39679.57  均衡表基準線(日足)
39591.45  均衡表転換線(週足)
39508.63  均衡表転換線(日足)
39483.49  6日移動平均線
 
39232.80  ★日経平均株価15日終値
 
39085.77  ボリンジャー:+1σ(26週)
39023.41  ボリンジャー:-1σ(25日)
38881.40  均衡表雲上限(日足)
38797.51   新値三本足陰転値
38746.63  13週移動平均線
38360.84  ボリンジャー:-2σ(25日)
37698.27  ボリンジャー:-3σ(25日)
37647.51  75日移動平均線
37236.38  ボリンジャー:-1σ(13週)
36582.65  均衡表雲下限(日足)
36026.44  26週移動平均線
35813.02  均衡表基準線(週足)
35726.14  ボリンジャー:-2σ(13週)
34419.07  200日移動平均線
 
下降中の25日移動平均線やその下方で下向きに転じた5日線を下放れた。節目の39000円割れまで下ヒゲを伸ばしたが、4月5日の直近安値をキープして高値引け。ローソク足はマドを空けて下げたが、小陽線で上ヒゲのない「陽の大引け坊主」を示現し、39000円前後での強い買い需要を確認する形となった。
 
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