3日ぶり反落スタート、米国株安で売り優勢
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【市況】東京株式(寄り付き)=3日ぶり反落スタート、米国株安で売り優勢
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週明け11日午前の日経平均株価は前営業日比71円37銭安の2万7977円57銭と、小幅ながら3日ぶりに反落して始まった。
前週末の米国株市場ではNYダウ、ナスダック総合指数など主要指数が揃って4日ぶり反落となった。9月の米雇用統計に注目が集まったが、非農業部門の雇用者数の増加幅が市場コンセンサスを大幅に下回る一方、失業率の改善が予想以上で、平均時給の増加基調も強まっていることからインフレ懸念は拭えないものとなった。
WTI原油先物価格が大幅続伸し一時7年ぶりに1バレル=80ドル台を上回ったこともあって、米長期金利上昇に対する警戒感は強く、東京株式市場でもこの影響を受けやすくなっている。
ただ、日経平均は9月下旬から10月上旬にかけての大幅な調整が一巡していることで、下値抵抗力も発揮しやすい。中国、香港株市場の動向や米株価指数先物の動きに左右されながらも、国内では衆院選挙に向けた政策期待が買い手掛かりとなるだろう。
東京外国為替市場は午前9時2分時点で、1ドル=112円台の前半(前週末8日は1ドル=111円95−96銭)、1ユーロ=129円台の後半(同129円27−31銭)で取引されている。